《御紹介》週刊文春 9月20日号-李登輝元総統と阿川佐和子さんとの対談-

投稿日:2012-09-12 - 投稿者(文責):mumeijin

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 本日(9/12)発売の『週刊文春』の連載「阿川佐和子のこの人に会いたい」で李登輝元総統(御歳89歳)が台北における阿川佐和子さんとの対談が5頁にわたり所収されています。表題は「尖閣は日本の領土です」。これは李元総統の発言を引用したものである。

 対談の内容は、尖閣諸島問題、東日本大震災、馬英九氏が原点である台湾における保釣運動に対する批判、丹羽宇一郎中国大使、政治家のリーダーシップ、信仰について(良く知られるように李登輝氏は台湾基督長老教会信徒つまりキリスト教徒である)、また「毅然とした態度をとらない日本(の政治家)」等々多くの考えを述べられている。なかでも平成20年(2008)訪沖時に仲井眞弘多沖縄県知事に対し「尖閣は日本のものなんだから、はっきりそういいなさい」と述べた際に知事が黙ってしまったという件(クダリ)に至っては何をか言わんやだ。

 信念、情熱、活力そして日本人を奮い立たせる李登輝元総統の発言については是非『週刊文春』をお読み頂くとして、この連載自体は今回で939回という長期連載だそうです。余談ながら聞き役の名手(?)である阿川佐和子さんの父君は作家で文化勲章受章者の阿川弘之氏。『戦艦長門の生涯』や『山本五十六』『米内光政』『井上成美』という海軍提督三部作の著者として広く知られているが、私の高校時代に使用されていた国語便覧には「阿川弘之、主著『雲の墓標』」と紹介されていたのを記憶している。なおこの便覧で阿川弘之氏は遠藤周作や安岡章太郎らのいわゆる「第三の新人」の作家として分類されていたが今となっては文壇のなかの最長老に属する作家であろう。

 阿川弘之氏(御歳91歳)は白樺派を代表する「小説の神様」志賀直哉の最後の弟子といわれてきたが、師の志賀直哉と同じく平成11年(1999)に文化勲章を受章している。また李登輝元総統は岩里政男陸軍少尉として名古屋で、阿川弘之氏は海軍中尉で支那で敗戦を迎えて大東亜戦争集結後に大尉となったいわゆるポツダム大尉であると語っており李登輝元総統とは同年代といってよいだろう。

 そして御存知のとおり平成14年(2002年)に結成された日本李登輝友の会において阿川弘之氏は初代会長に就任、現在は同会の名誉会長を務められておられる。

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