【NHKへ意見を】台湾人観光客を中国人と錯誤誘導させるNHKの巧妙な編集

投稿日:2013-02-10 - 投稿者(文責):mumeijin

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我々が海外旅行に行った時、そこで偶然TVの取材を受けて、日本人であるにも関わらず番組内で中国人観光客扱いをされたらどう思うだろう?

「我々は決して中国人ではない。我々は日本人である」と強く主張するだろう。そしてそのTV局に対しては「なぜ日本人と中国人を正しく区別しないのだ」と疑問と不審感を抱くはずである。

その悪質な報道を巧妙に行っていたのがNHKである。昨日(2/9)19時から放送された「NHKニュース7」中にそれが行われた。

4分程の「日中対立の中 観光通じ交流促進」と題する日中間の時事報道に、どういうわけか「春節を利用して北海道へ観光旅行に来た台湾人」を前後の脈絡を無視し唐突に登場させている。

以下はこのニュースを文字起こししたもの。
赤文字部分は緊張が続く日中間観光交流促進に関するもの。
文字部分日中対立の中 観光通じ交流促進」の中で“登場”させられた台湾人観光客のシーン。
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NHK女性キャスター

「レーダーの照射問題等、日本と中国の対立が一段と厳しさを増す中、お互いの理解を深め合おうという動きについてです。日中平和友好条約の締結から35年になるのを記念して、観光を通じ、民間交流を促進する行事が山梨県で始まりました。」

[字幕]山梨 富士河口湖町

NHK女性キャスター
「明日から始まる中国の旧正月、春節。中国人観光客が例年の1/10に減少しているこちらの観光案内所では今日から獅子舞で出迎えるサービスを始めました」

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NHK女性キャスター

「こちらは函館空港です。春節に合わせて運行した台湾からの臨時便が満席の状態で到着。明日と明後日の定期便もすべて満席です。観光客が次々と降り立ち観光地へと向かっていました」

台湾人女性観光客Aさん
「(ツアー参加を)決めてから円安になった。いっぱい買い物が出来そうで楽しみ」

台湾人女性観光客Bさん
「一番期待しているのは雪まつりです。これまで見たことがないので」
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[字幕]山梨 富士吉田

NHK女性キャスター

「観光分野での結びつきを強めていく。今日から山梨県で交流イベントが始まりました。昭和53年に結ばれた日中平和友好条約。締結から35年になるのを記念して日本と中国の観光当局などが企画しました。観光庁によりますと両国が連携してこうした大規模な行事を開くのは日本政府による尖閣諸島の国有化以降初めてです。今日の式典には中国の程永華駐日大使が出席しました」

程永華 駐日大使
「中国と日本の関係もまだまだ寒い風が吹いているというのが確かなことで、しかし私たちの努力で春を迎える気持ちで力を尽くしていかなければならないと考えております。」

観光庁 井出長官
「春節のイベントに参加できて大変光栄です」

NHK女性キャスター
「日中関係が悪化する中、中国の駐日大使も出席して行われた今回の交流行事。日本政府は重要な二国間関係の改善に向けた前向きな動きと受け止めています。対話の窓口は閉ざさず、慎重に事態打開の糸口を探っていく方針です」
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(左)井手憲文観光庁長官 (右)程永華 駐日大使
NHKは「冷え込んだ日中関係云々」ニュースに、無関係の台湾人観光客の映像を利用した。本来不要な編集を行ってまで台湾人観光客の映像を“活用”するNHKの意図は何なのか。

 
岸田外相

「日中関係、いま大変厳しい局面が存在するのも事実でありますが、最も大切な二国間関係の1つだと我々は認識しております。中国側にも冷静な、そして大局的な見地から対応を求めていきたいと」

NHK女性キャスター
「程 駐日大使は今日の会見で“関係改善に向けて努力を続けるべき”だという考えを示しました」

程永華 駐日大使
「現在に存在する困難 そういう問題を解決してそれを乗り越えて両国の国民の相互理解。また友好につながる努力をしなければならないと」

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さて「日中対立の中 観光通じ交流促進」と題したニュースの中で、冷却した日中関係という文脈を前後に、北海道に来た台湾人が唐突に「台湾からの観光客」として加えられている。台湾人が本人の知らぬところで、NHKの編集によって中国人としての役割を演じさせられているのだ。キャスターの口からは「台湾人」という言葉は出ていない。そのために「台湾からの~」というフレーズだけで、「台湾を中国の一部」と(誤った社会科地理教科書の使用を強いられてきたことで)錯覚する者の多い日本国民を見事に誤誘導するのである。観る人が観ればすぐわかるのだが、一般には解り辛くもあり狡猾な方法といえる。この件は過失ではなく故意であると断言出来る。

実は緑の部分は、もともと「北海道に台湾観光客 春節利用」と題した40秒程の独立した社会ニュースであった(*1)。それをNHKは無関係な日中問題に関連付けるという事をやってのける。抗議を受けた時のため旧正月「春節」というアリバイもどきのキー・ワードも準備済み、抜かりはない。しかし善意で取材に応じたにも関わらず、NHKの無分別な編集で日中問題ニュースに出演させられてしまった台湾人の気持はどうなるのだ。この「日中対立の中 観光通じ交流促進」のなかで無関係の函館空港の台湾人観光客取材シーンを加えることはやってはならない。このようにNHKはやり方があざといのだ。

本項は、もともと永山英樹台湾研究フォーラム会長から教示頂いた情報によるものである。
永山英樹氏は『台湾は日本の生命線』2/10條「NHK「日中交流促進」報道で台湾人観光客を中国人扱い(付:映像+抗議呼び掛け)」に於いてこの件について言及されておられる。御一読を。

そして台湾人観光客を利用し、台湾を中国の一部とみなす誘導、姑息で確信的なNHKの情報操作に対する多くの方からの意見、抗議を願うものである。現在 NHKには10,482名を数える職員が在籍している(*2)。しかし台湾人と中国人を正しく区別の出来る心ある者はいないのか。

日本放送協会(NHK)とは役人もどきがジャーナリストの真似事をする組織、とは言ったものである。

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■中国の対日宣伝工作に加担するNHKに抗議を!

2月9日放送のニュース7の報道「“観光通じ日中交流促進”イベント始まる」に問題あり!
「レーダーの照射問題」発生直後の中国大使の「関係改善」アピールの無批判な垂れ流しを許すな!
「日中観光交流」の報道の中で台湾人観光客を映すな!

【抗議先】日本放送協会(NHKふれあいセンター)

[電話]0570-066-066 左記ナビダイヤルが使えなければ050-3786-5000

[受付時間]午前9時~午後10時(土・日・祝も受付)

[メール]http://cgi2.nhk.or.jp/css/mailform/mail_form.cgi

[頑張れ日本!全国行動委員会作成「近年の主なNHK不祥事一覧」]
http://www.ganbare-nippon.net/PDF/nhk_crime_list.pdf

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(*)北海道に台湾観光客 春節利用【記録保存用】
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130209/k10015416461000.html

【音声部分】
NHK女性キャスター

「こちらは函館空港です。春節に合わせて運行した台湾からの臨時便が満席の状態で到着。明日と明後日の定期便もすべて満席です。観光客が次々と降り立ち観光地へと向かっていました」

台湾人女性観光客Aさん 「(ツアー参加を)決めてから円安になった。いっぱい買い物が出来そうで楽しみ」

台湾人女性観光客Bさん 「一番期待しているのは雪まつりです。これまで見たことがないので」

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【HP上の文章部分】
台湾で、旧正月に当たる「春節」が10日から始まるのを前に、北海道の函館空港には休みを利用して冬の北海道を楽しもうという台湾からの観光客を乗せた満席の臨時便が到着しました。

春節に合わせて臨時便を出したのは函館空港と台湾の間で定期便を運航している台湾の航空会社で、9日は午後3時前に満席の250人余りが乗った臨時便が函館空港に到着しました。 「福」と書かれた赤い提灯が飾り付けられた到着ロビーには台湾からの観光客が次々と姿を見せました。 観光客たちは外に出ると積もった雪に歓声を上げながら、早速広場に作られた雪だるまと並んで記念撮影をしていました。 これまで北海道を3回訪れているという49歳の女性は「札幌の雪祭りがいちばん楽しみです。雪像が見てみたい」と話していました。 また、36歳の女性は「円が安くなったので、化粧品や薬をたくさん買って帰りたいです」と話していました。 函館空港では10日と11日の台湾からの定期便もすべて満席だということです。
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(*2)NHK HP/NHK概要より http://www.nhk.or.jp/saiyo/teiki/information/outline.html
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河内長野市商工会青年部オフィシャルサイト