【7/22(水) 】李登輝元総統講演『台湾のパラダイムの変遷』

投稿日:2015-07-23 - 投稿者(文責):mumeijin

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對日議員演講 李:台應推二次民主改革-民視新聞

前總統李登輝訪日的重頭戲,就是今天(22日)下午,對日本國會議員演講,主題是「台灣的典範轉移」,李登輝提到台灣改為民選總統後,是 第一次民主改革,接下來希望促成憲改,對總統權力設限,完成第二次民主改革。現場本來邀請300名議員,最後卻來了400多人,司儀還是日本首相安倍晉三 的弟弟,眾議員岸信夫。
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台湾元総統 李登輝氏講演会 テーマ「台湾のパラダイムの変遷」 2015.07.22

【自由時報報道 7/22】李登輝日本國會議員會館演講 台灣第一人(全文)
http://news.ltn.com.tw/news/politics/breakingnews/1387770


【産経新聞 7/22】「一滴の血も流さず。6度の憲法改正で革命を成就」 李登輝氏の講演要旨
http://www.sankei.com/world/news/150722/wor1507220053-n1.html

来日中の台湾の李登輝元総統(92)が22日、東京・永田町の衆院第1議員会館で行った講演の要旨は次の通り。

「台湾の国民党政権内部には保守と革新の対立、閉鎖と開放の対立、国家的には台湾と中華人民共和国における政治実態の矛盾があった。民主化を求める国民の 声は日増しに大きくなっていた。これらの問題が抱える範囲は非常に広範だったが、その根本的な問題には台湾の現状に即していない中華民国憲法があった」

「これらの問題解決のため、私は憲法改正から始めるしかないと考えた。当時、私は国民党主席を兼務していて、国民党が国会で絶対多数の議席を有していた。 ただ、問題は党内部の保守勢力だった。保守勢力は時代遅れの憲法への執着を隠さず、その地位を放棄することにも大反対だった。民主改革には耳を貸さず、た だ政権維持だけに固執していた。さらに国民党を牛耳る有力者たちは、いつの日か中国大陸を取り戻すという時代遅れの野望を捨てきれずにいた」

「一連の民主化の過程で、いくたの困難にぶつかったが、終始国民からの支持を受けながら、経済成長の維持、社会の安定を背景に、ついに一滴も血を流すこと なく、6度にわたる憲法改正によって静かなる革命を成就させた。常に人々が夜安心して眠れる社会にしたいと夢中で務めた12年間の総統だったが、まがりなりにも台湾に民主社会を打ち立てることができたのは私の生涯の誇りとするところだ」

中国は『一つの中国、台湾は中国の一部』という主張を繰り返しているが、われわれは決して同意できない。台湾省を凍結して、事実上台湾省を廃止し た。台湾は一つの省に過ぎないという虚構と矛盾におかれていた状況を放置していたら、いつまでも台湾と中国は一体であると国際社会に誤解を与えつづけるよ うなものだ。そこで、台湾と中国は別個の存在というアピールを込めての台湾省凍結を行った」

「半世紀以上も続いた中国と台湾の曖昧な関係 をきちんと整理することで、台湾に長期の安定がもたらせるように考えた。台湾は特殊な状態に置かれている。政治の民主化、変革によって、空虚な大中国という伝統的アイデンティーに疑問が投げかけられた結果、主体性を有した台湾アイデンティティーという新しいパラダイムが生まれた」

台湾には憲法改正を含む第二次の民主改革が必要とされている。改革を求める声は社会とともに若者たちの間から大きく上がっている。現在の中華民国憲法では総統は 直接選挙で選ばれることになっているが、憲法上は権力の範囲にはっきりした規定は存在していない。権力の分離や権力の抑制を憲法にてらして、制限すべき だ。現在の台湾の総統の権力が大きくなりすぎている問題点を浮彫りにしたのが昨年の2月に起きた学生運動だ。密室協議で強引に中国とのサービス貿易協定を 結ぼうとしていた政府に対して学生たちの怒りが勃発し、立法院の議場占拠という前代未聞の自体となった」

「一方で緊急事態条項も推し進めなくてはならない。日本でも東日本大震災から4年以上がたつが、迅速な救援活動を可能にするため、政府に一元的に権 限を集中させる緊急事態条項が憲法上規定されていないという欠陥が指摘されている。中華民国憲法にも同様の問題点がある。大規模な災害発生時に憲法保障の空白が生じる事態を避けるために、このテーマを早急に改善する必要がある」

「今や第一次民主改革の成果は極限に達しており、台湾はまさに 第二次民主改革が必要とされている。私は現在92歳。長く見積もっても台湾のために働けるのはあと5年ぐらいだろうと感じている。残りの人生は台湾により 一層成熟した民主社会を打ち立てるためささげたい。台湾はこれからも、日本と同じく自由と民主主義という価値観を至上の価値とし、日本と手を携えて国際社 会の発展のために貢献していきたい」


 

河内長野市商工会青年部オフィシャルサイト