【朗報】台湾人「学部留学生」へも奨学金(震災補助金)支給が決定

投稿日:2011-07-15 - 投稿者(文責):mumeijin

このエントリーをはてなブックマークに追加

◆ 台湾留学生(学部生等)に対する奨学金(緊急援助採用)の給付

2011年 7月 14日作成

 東日本大震災を受け文部科学省が実施した東北地方太平洋沖地震にかかる災害救助法適用地域(東京都を除く)に存在する大学に在籍している外国人留学生への奨学金(平成23年3月1ヶ月分)については、当該地域の大学に在籍中の台湾大学院生25名に対し給付したところです。

 一方、文部科学省の実施した国費外国人留学生の緊急援助採用の対象者は「学業成績が優秀な者であって、東北地方太平洋沖地震の発生により生活に困窮している者」でありましたので、その趣旨を踏まえ、今般、日本に留学している台湾の学部生を含め追加募集することと致しました。

 対象の大学に対しては、当協会より直接連絡し、各大学より推薦のあった学部生、大学院生に対し平成23年4月1ヶ月分の奨学金を給付することといたします(但し、今般の奨学金給付では、3月に行った募集で給付した学生は除きます。)。

 当協会としては、今後とも、日台間の交流促進に努力して参る所存ですので、引き続きご指導、ご鞭撻をお願い申し上げます。

財団法人 交流協会
http://www.koryu.or.jp/ez3_contents.nsf/Top/5FC5AE8BE13973
AE492578CD002E4AD6?OpenDocument

——————————————————————————————————————————————–

 当初、日本と台灣の間に国交が存在しないという理由で東日本大震災で被災された台灣人学部生へも奨学金が追加募集された、という記事です。
 ごく当然な措置ではありますが、よかったと思います。最初にこの奨学金の台灣外しを報道したのは以下の産経新聞(7月8日)の記事でした。

——————————————————————————————————————————————–

 東日本大震災の被災地の大学に通う私費留学生を対象に、国が緊急措置として支給を決めた奨学金を募集した際、台湾からの学部留学生は応募資格がないと除外されたため、申請できなかったことが8日、分かった。文部科学省は「台湾と国交がないため」としているが、台湾から約170億円の義援金が寄せられた中、柔軟性を欠く対応との批判も出そうだ。

 文科省によると、同省は被災した私費留学生を支援するため、平成23年3月の1カ月だけ、日本政府から奨学金を受ける国費留学生として扱う「緊急援助採用」の措置を決定。成績なども条件とした上で、学部生への支給額を12万5千円とし、3月下旬に東北や関東地方の各大学に通知して募集を始めた。

 ところが、国費留学生制度は「日本と国交のある国の国籍を有する者」が対象。今回の措置も同じ条件を付けたため、台湾の留学生は申請できず、栃木県の私立大では留学生が大学側に抗議した例もあった。

MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110709/dst11070914550011-n1.htm
——————————————————————————————————————————————–

 日本の為に巨額の義援金を送ってくださった台灣人に対し、恩を仇で返すが如き態度をとるのであれば日本人の道義心が疑われてしまいます。
 なお台灣からの義援金は一言で180億円(一説に200億円とも)といわれていますが、台灣は人口が日本の1/5強(2350万人)で物価も安いのですが、平均所得が日本の1/2.5といわれています。大雑把な計算ですが180億円というのは日本での価値に換算しますと2,000億円を優に超える、ということになるのでしょうか。いずれにせよ驚歎すべき御好意です。

河内長野市商工会青年部オフィシャルサイト