【記録】5/12(Sat.)南モンゴル人(Southern Mongolian)による大阪・中国総領事館前抗議活動

投稿日:2012-05-12 - 投稿者(文責):mumeijin

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。.
たてまえ【立前/建前】

原則として立てている方針。表向きの考え。
(例)中華人民共和国憲法 第一章第三五条「中華人民共和国の公民は、言論、出版、集会、結社、行進、デモの自由を有する」

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.大阪市内は曇天。最低気温は10.8度、午前11時で気温15度、正午で16.2度。
半袖姿の人は皆無で、長袖でないとやや肌寒く感じる曇天な一日でした。

.この度の駐大阪中国領事館への抗議活動。告知期間は2~3日と限られた期間であったがオルホノド・ダイチン氏ら南モンゴル人の権利擁護の為に30名程の支援者が大阪市靭公園に集った。参加者は、中国民族問題研究会、モンゴル自由連盟党以外に頑張れ日本、日本会議、旧民社党関係者とさまざま。なおこの数日モンゴル自由連盟党HPはサイバー攻撃を受けており閲覧することが出来なかったということ。下写真は領事館前での抗議活動を終え靭公園西園で(12:50)。支援者による寄書きが記された横断幕を前にして撮影。

【2012/5/12(Sat.)】 南モンゴル人(Southern Mongolian)大阪中国領事館前抗議Ⅰ

【2012/5/12(Sat.)】 南モンゴル人(Southern Mongolian)大阪中国領事館前抗議Ⅱ

【2012/5/12(Sat.)】 南モンゴル人(Southern Mongolian)大阪中国領事館前抗議Ⅲ

【2012/5/12(Sat.)】 南モンゴル人(Southern Mongolian)大阪中国領事館前抗議Ⅳ 

【2012/5/12(Sat.)】 南モンゴル人(Southern Mongolian)大阪中国領事館前抗議Ⅴ 

【2012/5/12(Sat.)】 南モンゴル人(Southern Mongolian)大阪中国領事館前抗議Ⅵ 


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 .12時10分、南モンゴル人の五人のグループを第一陣として駐大阪中国領事館前での抗議・陳情活動が始められた。中国領事館(大使館)前では五人ずつでの抗議活動が慣例となっているようだ。駐日外国公館で最も厳戒な警備体制が常時敷かれているのは中国、韓国、米国この三か国だろうか。なお中国領事館の高層階からは時折人の姿が垣間見られ、彼(or彼女)による撮影(写真もしくは動画)も行われていた様子である。
. .youtubeの統計情報を確認すると、モンゴル国、米国、豪州、北欧での視聴が多いが、中国での視聴は当然のごとく不可の様だ。モンゴル国の一視聴者から「Thank you very much, japan Brothers!」とのコメントが有りました。

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《南モンゴル民主化運動略史》

1960~70年代
文化大革命時に南モンゴルでは「内モンゴル人民革命党事件」による大粛清で10万人ともいわれる虐殺がおこなわれた

1981年 中国共産党の南モンゴルへの漢人入植政策に反発したモンゴル人学生による70日間の抗議運動
1990年2月 モンゴル人民共和国首都ウランバートル、モンゴル民主党結党大会に南(内)モンゴル人3名が参加
1991年11月 通遼市で独立デモ、その後も集寧・ハイラルで反政府デモが起こる
1995年12月 南モンゴル民主連盟主席ハダ氏らが逮捕されフフホトで学生数十人が抗議デモ。30日に200名のデモが行われ数十人が拘束される。
1996年12月 ハダ氏に対しスパイ活動と国家分裂煽動罪で懲役15年の判決 2005年12月 ハダ氏の釈放前に妻子が逮捕される。 2010年12月 ハダ氏釈放後に軟禁 2011年 5月 自由アジア放、刑期満了のハダ氏が区都の秘密刑務所で拘束中と報道

≪2011年5月の事件の経過≫

5月10日 環境保護活動家メルゲン(莫日根)氏が殺害される(抗議活動の端緒)
5月15日 他のモンゴル人男性がひき逃げ事件で死亡
5月18日 これより以前に区都フフホトでの30日のデモ呼び掛けが広がる
5月23日 シリンゴル盟西ウジュムチン旗で最初の街頭デモが行われる。
5月24日 1,000人の市民が武装警察と対峙し4人が逮捕される。
5月25日 シリンホト市で学生を中心とした2,000名が地元政府庁舎前で抗議
5月26日 シリンゴル盟西ウジュムチン旗で再度抗議デモ
5月27日 シリンゴル盟で遊牧民・学生数百人のデモ隊と武装警察が衝突。40人が連行され一部地域で戒厳令布告か
5月29日 モンゴル国首都ウランバートルのスヘバートル広場で511事件に対する抗議活動が行われる
5月30日 フフホトで1,000人規模の抗議デモ発生。国営新華社通信、5/10の事件を報道。世界同時抗議活動、米国・モンゴル・ドイツ・スウェーデン・ノルウェー・フランス・オランダ等で抗議活動が行われた模様。東京港区中国大使館前で在日モンゴル人等100人が権利擁護を直訴。
5月31日 中国外務省・姜瑜(キョウユ)副報道局長が欧米の人権団体を批判
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〇中国の内モンゴル自治区(胡春華自治区委員書記)は、5つの少数民族自治区(チベット自治区・新疆ウイグル自治区・内モンゴル自治区・広西チワン族自治区・寧夏(ネイカ)回族自治区の中で少数民族の割合が低い一方で、当自治区は中国最大規模の石炭やレアアース(希土類)の産地として経済成長は最も高く平均年収などもチベット自治区・ウイグル自治区よりも高いという。またチベット、ウイグルと異なり以前に大規模なモンゴル人遊牧民と漢人との間の騒擾も報じられることもなく比較的安定していた印象があった。が昨年5月末のモンゴル人による抗議活動以降、民族意識が高まっている。

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河内長野市商工会青年部オフィシャルサイト