『裏切られた台灣(被出賣的台灣、Formosa Betrayed)』DVDが台灣で発売

投稿日:2010-10-31 - 投稿者(文責):mumeijin

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 台湾での映画公開は今年8月6日でした。未見ではありますが、台灣の白色テロを扱った本格的な作品としてなかなか評価が高い様です。

       

 【被出賣的台灣】台灣版預告

FORMOSA BETRAYED – [OFFICIAL TRAILER]

公式HP:http://www.formosathemovie.com/

 この作品について米国公開時の、『台湾の声』 様(2010.1.19)の解説記事を引用させて頂きました。

映画『裏切られた台湾』二月末に米国上映 – Formosa Betrayed

 ハリウッドで初めて台湾の白色テロ(中国国民党独裁政権時代の強権政治)をテーマにした米映画『Formosa Betrayed』(裏切られた台湾)が2月26日より米国で公開される。
プロデューサーのティアオ(Tiao)氏は、世界が台湾で起こった事を知り、普遍的な人権の尊さを知ってほしいと語っている。
同映画は1980年代の、海外の台湾民主運動家の奮闘を背景にした作品。2月26日より、米国ロサンジェルス、ニューヨーク、ボストン、サンフランシスコ・ベイエリアで封切られる。

物語の主役はFBIの調査員。台湾系米国人教授の殺害事件の調査中、実行犯が台湾から来たマフィアであることが判明する。そして背後で操っているのは、強権統治を行っていた台湾当局であった。

 両親が高雄出身というティアオ(Tiao)氏。両親が江南事件や陳文成事件の話、また当時の国民党の強権統治について話すのを幼いときから聞いていて、それが製作の動機になったという。
この映画を通じて、全世界の人に台湾で起こった出来事を知らせ、台湾人がどうやって自らのアイデンティティー、正義と、民主のために戦ってきたのか理解し、あわせて普遍的な人権の価値について思い起こしてほしいという。台湾のほかに、ブラジル、ルーマニア、東欧でも独裁政府による類似のテロがあった。
映画を見たある友人が、故郷でスパイに尾行されて監視された過去を思い出したとティアオ氏に語ったという。監督のアダム・ケイン(Adam Kane)氏は、最初にこの物語を聞いたときには、こんなことがあったとは全然信じられなかったと語った。学校で台湾の政治的な発展について聞いたことはあったものの、実際に台湾でどのようなことが行われていたか
、知らなかったという。
アメリカ人の視点を通じて、この物語に新しい生命がもたらされ、台湾の歴史に詳しくないアメリカ人も台湾のこれまでについて知り、このようなことが再び起きないようにしたい、と語った。


なお『Formosa Betrayed』の日本での公開は現在未定。
この作品は1979年12月の美麗島事件、1984年10月『蒋経国伝』著者の江南(劉宜良)が米国の自宅で暗殺された「江南事件」をモチーフにしたポリティカル・サスペンスというふれこみ。


河内長野市商工会青年部オフィシャルサイト