[祝]▲富士山(3776m)と△玉山(3952m)が「友好山」提携

投稿日:2014-02-09 - 投稿者(文責):mumeijin

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最高峰同士の縁 富士山が台湾・玉山と友好提携 

世界文化遺産に登録された富士山(標高3776メートル)と、台湾の最高峰、玉山(ぎょくざん)(標高3952メートル)の友好山提携調印式が7日、富士吉田市で行われた。

富士山周辺の自治体や観光協会でつくる「日本富士山協会」と、台湾の民間団体「中華民国山岳協会」が調印し、今後、観光や交流事業に連携して取り組むことになった。

玉山は、台湾のほぼ中央に位置し、豊かな自然を誇り、台湾人の精神の象徴とされる。友好山連携は、2012年に台湾側から友好提携の申し出があり、実現した。

式には、両者の関係者約45人が参加。日本富士山協会の庄司清和副会長は、「富士山は世界文化遺産に登録され、自然と文化的な価値の一体性が評価さ れた。玉山の美しく豊かな自然環境はまさに絶景で、今回の提携は友好の架け橋として、今後の発展を推し進めると確信している」とあいさつした。

これに対し、中華民国山岳協会の何中達(かちゅうたつ)理事長は、「玉山は台湾人の精神のゆりかごと呼ばれている。これからも双方の交流をますます進めていきたい」と述べた。調印後、日本側は富士山があしらわれた漆塗りの文箱、台湾側は玉山の写真を贈呈した。

日本富士山協会では提携を記念し、今年3月、3泊4日の玉山を含めた台湾ツアーを企画しており、今後、台湾で富士山のPR活動を行う予定という。(2014年2月8日  読売新聞)



○新高山(玉山)は熱帯に属する為、日本の山岳と比較し気候は穏やかに思えてくる。だが一昨年(2012)12月12日には山頂で零下8.1度を記録。過去には零下18.4度(1970年1月31日)。零下13.0度(2009年1月10日)を記録。四千米級の高峰である事を時に誇示している。

○現在、玉山は環境維持を目的に92名/日の入山規制が行われており、登山希望者が定員を超えた場合には抽選となっている。これであれば単純に計算して年間3万3580人の登山者に抑制する事が可能となる。

さてそれでは平成25年6月26日に世界文化遺産に登録された富士山の登山者数は何人であろうか。昨年8月1日に環境省が発表した数字は以下の通りであ る。これにより富士山の環境保全に対する無策振りが際立って理解出来る。

[(Ⅰ)7月1日(山開き)~21日迄]静岡県側三ルート(富士宮、須走、御殿場)、及び山梨県側吉田ルートを合わせた登山者数は21日間に7万9057名

[(Ⅱ)7月1日(山開き)~8月31日迄]静岡県側三ルート(富士宮、須走、御殿場)、 及び山梨県側吉田ルートを合わせた登山者数は62日間に31万0721名(*1)

(Ⅱ)の場合、一日平均5,011名の入山者を意味する。富士山の登山期間は通常(Ⅱ)であり、冬季~厳冬期の富士山への登山は熟練者でなければ登頂は困難であり、限られている。その為7、8月に登山者が集中する事となるのだが、これでは自然環境に何がしかの影響が出ない方が不思議な多過ぎる人数である。既に富士山の世界遺産登録を勧告した国際記念物遺跡会議(ICOMOS/International Council on Monuments and Sites)は富士山の「開発に対する制御及び来訪者管理戦略、危機対策計画が緊急に必要」である旨を指摘している(*2)

環境問題対策を置き去りにしたままで、野放図に登山者を受け入れてしまう無計画。これ等は日本国民自らが求めた「世界遺産」の名誉に対する驚くべき無節操な態度といえる。


.【平成25/8/3記事】新高山について
http://ilha-formosa.org/?p=27830

台灣旗 於富士山頂
富士山頂(H25/6/28/17:30)気温1℃ 山開き前、登山者の姿は殆ど見掛けない。
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(*1)環境省 関東地方環境事務所 平成25年夏期の富士山登山者数について
(*2)文化庁報道発表資料/平成25年5月1日分


河内長野市商工会青年部オフィシャルサイト