【自由時報報道】台灣國運動メンバー、蔣介石像(中正記念堂)にペンキを投擲

投稿日:2015-02-28 - 投稿者(文責):mumeijin

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TAIPEI TIMES(2015/2/28)
Protesters pelt Chiang statue with eggs, paint

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以下は自由時報「獨家》228前夕 台灣國成員潑漆蔣中正銅像(2015/2/27)」の翻訳文である

明日は228紀念日、独立派団体・台湾国メンバーの王獻極、陳峻涵ら約7、8名が本日午前11時5分頃に中正記念堂に進入、蔣介石銅像に黒色のペンキを詰めた風船玉を投擲した。突然の事で警備員も不足しており、現場は混乱した。両名は「殺人魔王 蔣介石、真実無くして、赦しなし」と叫んだが、すぐに警備員により抑止された。

台湾国はその前に台北賓館の外で記者会見を開き、林益世・前行政院事務総長(中国国民党)、賴素如・台北市議員(元中国国民党党籍)が収賄嫌疑を受けており、李全教・台南市議長(中国国民党)が拘留されたこと、馬政府の腐敗した事案を指摘した。また馬英九総統が入獄を免れる為に台湾に戻らず逃亡するのを防ぐため、外国訪問をしないことも要求した。

台湾国メンバーは台北賓館での記者会見終了後、密かに中正記念堂に入り、衛兵交代後に観光客が蔣介石像に近づき写真撮影を行う際、黒色ペンキが入った風船を銅像に向って投げつけ「歴史が赦しても、忘れる事は出来ない。だが真相無くして、どうして赦す?」と叫んだ。

当時警備員の数が不足しており、台湾国メンバー四人は逃走したが、最後は率先した王獻極氏と陳峻涵氏をエレベーターに連行していった。

[獨家]台灣國潑漆

228前夕!蔣介石銅像遭蛋襲、墨洗│三立新聞台


王獻極氏によると、今回の出来事は、台湾国運動の王獻極氏、陳峻涵氏、そして張碩寧氏が主宰する台獨建國新世界の二団体のメンバーが共闘して実行したとの事。現在、台湾では中国人観光ルートに、同国人である蔣介石由縁の地が含まれることが多く、ここ中正記念堂も例外ではない。民進党政権下、中正記念堂は台湾民主紀念館と改称されていたが、馬英九国民党政権後に再度中正記念堂に改名されたという経緯がある。中国正統政権という虚構のもと強権的な台湾支配をおこなった国民党にとり、蔣介石廟である中正記念堂(蔣中正が蔣の通称、「介石」は字)が民主記念館ではまずいのかもしれない。

また27日から28日にかけて交通、陽明、東吳、輔仁等の大学や公共施設などの蔣介石像が汚損される事件が複数報道されている。いずれも二蔣(蔣介石-蔣経國統治下~1988年)時代を経験していない学生、若者達によるものと考えられるが、白色テロの犠牲者が親族にいた者の行動であったのかもしれない。ともあれこれらの行動は、古参の独立活動家を感激させているようである。

敗戦後、ソ連軍が日本を占領し各地にスターリン像が公共物として建造、冷戦終結後もそれらが歴史的建造物として残置されたままになっていたとしよう。その時、日本国民はどのような行動をとっていただろうか。

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自由時報 2015/2/28 Fri. 勿忘228 多所大學老蔣銅像被噴漆

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(上)清華大学構内で撮影された「228
(下)「勿忘228(228を忘れるな)」、臺北市士林區中正路とされる。

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facebookに投稿されている汚損された蔣介石像数例


 

河内長野市商工会青年部オフィシャルサイト