トオサンの桜(多桑的櫻) -散りゆく台湾の中の日本-

投稿日:2011-02-01 - 投稿者(文責):mumeijin

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平野久美子先生の著作『トオサンの桜 散りゆく台湾の中の日本』小学館(平成19年刊)に関連する動画です。


【小学館による紹介文】
日本統治時代、日本人は台湾の山々にサクラの植樹を試み、花見の名所をいくつか作った。しかし戦後、多くの桜は日本の国花として国民党政府に嫌われ、次々と切り倒される。代わりに植えられたのが中国の国花である梅だった。それでも台湾の人々は、桜の美しさを忘れなかった。戦前の日本教育を受けて育った年配者=「多桑」(トオサン)たちにとって、桜は武士道や大和心といった日本文化の象徴。そんなトオサンの中には「台湾の花咲じいさん」といわれ、20余年にわたりたった一人で桜を植え続ける人物もいる。彼らと桜との関わりを通し、消えゆく台湾トオサン世代の心情、桜より梅を愛でる子供・孫世代との葛藤、台湾と日本の深いつながりに迫る(引用終わり)

 

蔣介石が「以徳報怨」を世間に喧伝する一方、彼等中国国民党は日本時代の神社・日本人を祭祀した慰霊碑や文化財を多く破壊したという事はよく知られています。しかし桜を日本の国花だからという理由で伐採するという行為については二の句が継げません。
その一方で台灣人の有志の方々が、日本時代の遺産を中国国民党時代に保護されていた事もまた我々の次の世代に語り継がれるべきだと思うのです。1月29日條の平野久美子先生の写真背景はこの時の桜。

 男性の名は王 海清さんという。台灣で消えゆきつつある日本精神を具現する彼こそが多桑なのだろう。


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