新年快樂!-春節(旧正月)-

投稿日:2011-02-03 - 投稿者(文責):mumeijin

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今日は旧暦(太陰太陽暦)の元旦にあたります。ですので昨日は大晦日だったわけです。2回目の正月、羨ましいですね。
台湾観光協会のイベント・祝祭日の項(1)によると2月3日から7日まで(春節)が公休日となっています。この期間に台湾湾行をされる場合は、官公庁や銀行といった公共機関がお休みとなっていますので注意が必要です。また毎年この春節の期間は変動しますので御注意下さい。


この項の10月31日「蔣介石元総統誕生記念日」は2007年陳水扁時代に「強権時代の産物」として廃止され、4月5日の「蔣介石元総統逝去記念日」も同じく廃止の上、清明節(墓参りの日)として新たな祝日となっています。また先述の台湾週報過去号に「内政部蒋元総統誕生記念日および逝去記念日を廃止」とする記事(2)があります。

(1)http://www.go-taiwan.net/basic_data/event.html
(2)http://www.taiwanembassy.org/fp.asp?xItem=41708&ctNode=3591&mp=202

1月1日が中華民国開国記念日となっていますが、これは辛亥革命(1911-1912)により1912年1月1日 南京で樹立された中華民国臨時政府(臨時大総統 孫文)を記念したもので、この当時の中華民国国旗とは清朝海軍旗に由来する五色旗であった。


中華民国臨時政府旗~中華民国北京政府(1912-1928)

その後、実権を掌握した袁世凱により追放された孫文ら革命派が1919年10月10日に中国国民党を結成、1925年広州で樹立された国民政府で使用されたものが青天白日満地紅旗である。1928年に蔣介石の南京国民政府以降、現在に至り台灣を実効支配する「中華民国政府」に於いて国旗として使用される事となる。


なお蔣介石と訣別し、日本の同盟国として対英米宣戦布告を行った中華民国南京国民政府(汪兆銘政権)は以下の国旗を用いた(日本の交戦国である蔣介石の重慶国民政府との区別の為「和平反共建國」の理念が記された黄色の三角旗(飄帯-ヒョウタイ-)が付帯されている)。

 
   中華民国南京国民政府(1940-1945)

「和平救国 同生共死」として日中和平推進を建国の理念とし、枢軸国のドイツ・イタリア・満洲国・タイ・自由インド仮政府・ルーマニア・スペイン・ハンガリー・デンマーク・クロアチア・スロバキア・ブルガリアといった国が承認した。日本敗戦後は満洲国と同様に漢奸(売国奴)政権と見做され政権幹部の多くが逮捕・投獄、その多くが長期刑もしくは処刑された。


共同作戦に従事する南京国民政府軍兵士(左)と日本軍兵士(右)(於 江西戦線)

 


 2008(平成20)年9月8日、台灣独立派の908臺灣國運動(発起人 王献極氏)による総統府前での台灣旗掲揚の様子。この日を台灣独立日としている根拠は、1951年9月8日はサンフランシスコ平和条約締結日に日本が「台湾及びその澎湖諸島に対するすべての権利、権原(tittle)及び請求権を放棄(同条約第二条b項)」した事に因む。

新しい一年が始まりました。台灣には多くの独立派・建国派が存在しており、連帯がなかなか困難だとも聞きます。しかしその目標は中華民国体制を打破し、台灣人による台灣国(台灣共和国)の建国にあるという点では一致している筈です。願わくば台灣を愛する諸派による大同団結の年となる事を!


 

河内長野市商工会青年部オフィシャルサイト