【南モンゴル情報(1)】南モンゴルで大規模抗議活動発生-モンゴル人40名以上が拘束・戒厳令布告か-

投稿日:2011-05-29 - 投稿者(文責):mumeijin

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内蒙古锡林郭勒(シリンゴル)盟5.11事件大游行(Demonstrations in inner mongolia)
2011年5月25日に中国内モンゴル自治区シリンゴル盟で行われた5.11事件抗議デモの様子と思われる映像だそうです。
  

南モンゴル人権情報センターが公表した現地の様子。学生と思われる群集が示威行進を行なっている。
南モンゴル人権情報センター http://www.smhric.org/index.htm
 

 



 

 

 

 

 

 

 

 南モンゴル(中国・内モンゴル自治区)で大規模な抗議活動が発生している。交通事故をきっかけとしたデモが、地元政府への抗議活動となっている模様。抗議の為に参集した手段はここでもやはりインターネット、そして口コミであるという。
 中国共産党が懸念する五独(台灣独立・チベット独立・ウイグル独立・カザフ独立・南モンゴル独立)運動の中で、モンゴル独立運動(今回のモンゴル人の行動が独立運動と関係するのかは現在は不明)についてはチベットやウイグル(東トルキスタン)と異なり殆ど情報がなかったか、もしくは小規模なもので千名規模での激しい抗議活動はこの30年間皆無であったということ。
 実のところ南モンゴルに於ける民主化運動の実態というのをこれまで無知でした。ここでは記録として動画と情報を集めてみたいと思います。
 

 

 

 

【報道記録】 

〇モンゴル牧民が中国人の石炭トラックに轢き殺された 南モンゴル人権情報センター 5月19日(木) 

 2011 年5月10日、ウジュムチン右旗(南モンゴル・シリンゴル盟)のモンゴル牧民の世話役で中国人の炭鉱開発による牧場破壊に抵抗していたメルゲン氏は、約 40名の地元の牧民と約100名の中国人石炭運搬業者との間で勃発した丸一日に及ぶ抗争の末、石炭運搬業者により惨殺された。伝えられたところによると、メルゲン氏の身体はトラックの車輪の下敷きとなって150メートルほど轢き擦られた後、他のトラックの隊列により繰り返し圧し潰されたという。
 モンゴル人ブロガーのゾリグト氏によれば、メルゲン氏を殺害した石炭運搬用100トンのトラックの運転手達は、極めて粗暴かつ傲慢であり、憎しみに満ち溢れており、「俺のトラックにはしっかり保険を掛けてある。くさいモンゴル牧民の命なんか4万元(約28万円)にもならねぇ」と言い放った。
 「石炭運搬トラックは近道をするために牧場の上を無秩序に駆け回り、何頭もの家畜を殺すのみならず、既に衰弱している草原を荒らし回っている」とゾリグト氏はブログで怒りを表明している。ホールト鎮にある4つのガチャ(南モンゴルの2番目に小さい行政単位)、バヤンボラグ、サロール、ダブシルト、ホンゴルのモンゴル牧民達は、各級の地方政府にあらゆる請願を尽くしたのち、4月26日以降、やむにやまれず自分達で組織を作り、牧場へのトラックの進入を防いできた。
 近年、内蒙古自治区(南モンゴル)は「中国のエネルギー基地」と喧伝され、自治区政府は、域内に数百もの炭鉱を開発するための全区的キャンペーンを繰り広げてきた。2010年には、内蒙古自治区が「年間石炭産出量が単独で7億トンを超えた最初の省級行政区」となったことを新華社(中国の国営放送)が報じた。その記事によれば、7323億トンの埋蔵量があり、1億トン以上産出している露天掘り炭鉱を36個有する内蒙古自治区が、中国一の石炭産出区になったとのことである。
 この「石炭開発ラッシュ」に乗り遅れまいと、ウジュムチン右旗の地方政府は国営および民間の石炭会社を中国全土から誘致し、旗全域に大小の炭鉱を開発した。
 「これが意味することは、我が祖先の土地に中国人が大挙押し寄せ、モンゴル人を追い出して環境を破壊し、鉱物資源を収奪するということに尽きる」と、南モンゴルのネット反体制派であるバヤゴート氏は言う。「これは本当に三次元空間にわたる攻撃だ。中国人は我々の土地を破壊し、空気を汚染し、今は地下を掘り返している。我々には人の住めない不毛の地が残されるだろう。」
 メルゲン氏殺害に対する南モンゴル人の反応は強烈で感情的だ。南モンゴル人の大衆運動を組織して中国による植民地支配に抵抗しようと呼びかける人もいる。モンゴル人の権利を守ることができない中国の既存の法体制への失望を表明する人もいる。また、メルゲン氏を現代のガーダー・メイリン(80年前に中国による植民地化に抵抗して戦死した南モンゴルの民族的英雄)だと評する人もいる。

 http://www.smhric.org/jap_135.htm 


〇中国 モンゴル族抗議デモ 牧童殺害がきっかけで 5/25(水)13:04 ロシアの声(The Voice of Russia) 
 中国国内のソーシャル・ネットワークには数百人以上が確認できる写真が航海されている。一方の地元政府のウェブサイト(www.xlgl.gov.cn)では25日付けで、漢民族の2名を殺人容疑で逮捕したとされている。
 中国の内蒙古自治区では、モンゴル人牧童が殺されたことをきっかけとする抗議デモが発生した。殺害の疑いがもたれているのは、地元の漢民族の石炭輸送夫とされている。南モンゴル人権センターの発表では、抗議デモには2000名のモンゴル人学生が参加したとのこと。
 
http://japanese.ruvr.ru/2011/05/25/50786346.html

  


〇内モンゴル・草原の街で市民1000人が武装警察と対峙―中国 5/27(金)10:51 Searchina News

 中国・内モンゴル自治区シリンゴル盟の西ウジムチン旗で、炭鉱開設に反対していたモンゴル族の権利活動家が、トラックにひかれて死亡した件に抗議して、市民ら1000人が武装警察と対峙する事態となった。
  目撃者のひとりによると、「24日、政府庁舎の前に1000人以上が集まった」と話した。博訊網は、目撃者が23日に撮影した写真も公表。武装警察と市民らがが対峙する様子が写されていた。24日の抗議活動では4人が逮捕されたという。
  発端は、5月10日に1人のモンゴル族の遊牧民が、石炭を運ぶ大型トラックにひかれて死亡する事件だった。この遊牧民は、地元に炭鉱が建設されて環境が破壊されるのに反対し、何度も政府に抗議していたという。
  2010年12月には浙江省で、政府が発電所建設のために土地を強制収用したことに抗議した活動家が、トラックにひかれて死亡し、注目を集めたが、警察は「交通事故」として処理した。(編集担当:松本夏穂)
 

◆解説◆
  モンゴル遊牧民は、「草原に穴を掘ること」をタブーとしてきた。草が生えている表土層はごく薄く、その下は砂地や岩盤である場合が多いので、穴を掘ると、そこから砂漠化が始まることを、経験で知っていたからとされる。炭鉱開発に反対する背景には、伝統的な「環境保護意
識」があると考えられる。
  シリンゴルの漢字表記は「錫林郭勒」、ウジムチン(ウジェムチン)は「西烏珠穆沁」。「盟」と「旗」は内モンゴル特有の行政区分。モンゴル語では「アイマグ」、「ホショー」。もともとは部族名だったが、清代に部族ごとの放牧地域が固定されたため、地名として使われるようになった。シリンゴルは内モンゴルでも「最も美しい草原地帯」のひとつとされ、現在でも牧畜業が盛んだ。(編集担当:如月隼人)
 


〇中国・内モンゴル自治区で抗議行動
 5/28(土)14:28 TBS News
 

 中国の内モンゴル自治区で、遊牧民がトラックにはねられ死亡した事件をきっかけに、地元政府への抗議行動が続いています。
 アメリカの人権団体によりますと、内モンゴル自治区のシリンホトで今月11日、中国人の石炭採掘による自然破壊に反対するリーダー的存在の遊牧民がトラックにはねられ死亡。事件を知ったモンゴル族住民が原因究明やモンゴル族の人権尊重などを求めて、地元政府への抗議デモを始めました。
 26日には抗議行動をしていた学生4人が治安警察の車両にはねられ1人が足に重傷を負ったほか、10人が治安警察との衝突でけがをしたということです。
 インターネット上で抗議活動への呼びかけが広がったため、治安当局はネットを遮断し、書き込みを行った利用者を拘束し封じ込めを図っています。

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4736590.html 


〇内モンゴル自治区で数千人抗議 遊牧民ひき逃げ事件 5/27(土)0:47 asahi.com
 

中国内モンゴル自治区で遊牧民が石炭を運ぶトラックにひき殺される事件があり、反発が広がっている。在米のモンゴル系団体によると、25日に学生ら数千人が地元政府前で抗議したほか、30日には在外のモンゴル人住民による抗議活動が呼びかけられている。 国営新華社通信によると、同自治区東部のシリンゴルの草原部では、一帯を走り抜けるトラックによる騒音や粉じん被害が出ていた。今月10日、通行を阻止しようとした遊牧民にトラックが突っ込み、約150メートル引きずってひき殺した。
 地元当局は運転手ら2人を逮捕したが、事件を知った地元住民らが反発。在米の南モンゴル人権情報センターによると、この地方の中心都市シリンホトで25日朝、約2千人の高校生らが地元政府前に集まり、モンゴル族住民の人権や尊厳を守るよう抗議した。地元住民が撮影した写真を同センターが公開した。26日も近くの町で遊牧民による抗議活動が起きた。(広州=林望)
http://www.asahi.com/international/update/0527/TKY201105260744.html 


〇モンゴル族のデモ拡大 生徒ら10人以上負傷か 5/28(土)16:06 東京新聞Web
 

 【北京共同】モンゴル遊牧民の事故死がきっかけで地元政府への抗議デモが起きた中国内モンゴル自治区シリンホト市で27日も抗議行動が拡大、治安当局は民族学校を封鎖するなど厳戒態勢で封じ込めを図った。在米の人権団体、南モンゴル人権情報センターなどが伝えた。
 同センターによると、26日には治安部隊が抗議をしていた高校生4人を車両ではね、1人は足を切断する重傷。治安部隊との衝突で10人以上が負傷して病院に運ばれたとの情報もあるという。
 チベット族やウイグル族の居住地では少数民族の不満を背景にした抗議活動が多発しているが、モンゴル族居住地で当局との衝突は珍しい。
 デモの呼び掛けがモンゴル語でインターネットを通じて広がったため、当局はネットを遮断し、書き込みをしたネット利用者らを拘束しているという。
 同市では石炭採掘による環境破壊に反対していた遊牧民が11日、トラックにはねられて死亡。殺害を疑う住民が地元政府に死亡原因究明やモンゴル族の人権尊重などを求めてデモを始めた。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011052801000045.html 


〇中国・内モンゴル、モンゴル族のデモ続く 漢族へ不満高まる 5/28(土)19:56 日本経済新聞Web
 

【香港=川瀬憲司】中国の内モンゴル自治区でモンゴル族による抗議デモが続いている。モンゴル族の遊牧民が10日に漢族の石炭運搬業者の運転するトラックにひかれた事件がきっかけ。事件への当局の対応への不満に加え、エネルギー不足を背景に進む内モンゴルでの炭鉱開発が、漢族による資源収奪と受け止められていることも背景にあるようだ。
 米国に拠点を置く「南モンゴル人権情報センター」によると、27日には事件のあった内モンゴル中部のシリンゴルで、権利や尊厳の尊重を訴える遊牧民や学生数百人によるデモ隊と、300人以上の武装警察が衝突。40人以上が連行された。学生のデモ参加を防ぐため、学校は週末返上で授業を行っているという。自治区の区都フフホトや同東部の通遼の大学も封鎖されたもよう。
 25日には中部の中心都市シリンホトで学生ら数千人規模が街頭に繰り出した。「母国を守れ」と書かれたスローガンなどを掲げて行進した。
 ミニブログなどを通じ、連日のデモが呼び掛けられている。中国当局はモンゴル語チャットサイトを閉鎖したもよう。外国人記者の現場付近への立ち入りも厳しく規制しているようだ。
 モンゴル族と漢族の対立が表面化するのは珍しい。チベット族やウイグル族に続き、中国の少数民族問題が広がりをみせている。
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381959FE0EAE2E1
E38DE0EAE2E7E0E2E3E39494EAE2E2E2;at=DGXZZO0195570008122009000000

  

〇モンゴル族40人以上拘束か 治安部隊と衝突 5/29(日)1:00 東京新聞Web 

【北京共同】在米の人権団体、南モンゴル人権情報センターは28日、中国内モンゴル自治区シリンホト市郊外で27日に起きたモンゴル族の遊牧民や学生らと治安部隊の衝突で、40人以上が拘束されたと明らかにした。衝突は遊牧民や学生らが数百人、治安部隊が300人以上と大規模だった。負傷者がいるかどうかなどは不明。
 学生らが25日に大規模な抗議行動をしたと伝えられた市内では、治安部隊と軍が道路などを封鎖。学校では、学生が外出しないよう週末も授業を続けているという。
 米政府系放送局のラジオ自由アジア(電子版)などによると、内モンゴル自治区の区都フフホト市で30日に抗議行動をするよう訴える呼び掛けも出回っており、同市内で大学などの出入りが禁止になったとの情報もある。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011052801000959.html
  


〇内モンゴル 高校生を学校に軟禁 公安当局デモ妨害 5/29(日) 東京新聞Web
 

【シリンホト(中国内モンゴル自治区)=今村太郎】中国の内モンゴル自治区東部の炭鉱開発に反対する抗議デモで、公安当局は二十八日、デモの主役だったモンゴル族の高校生を軟禁下に置いて封じ込めを図った。一方、米国に拠点を置く「南モンゴル人権情報センター」は同日、シリンホト郊外で二十七日に起きた学生らと警官隊との衝突で、四十人以上が拘束されたと明らかにした。
 本紙の電話取材に答えた住民によると、西ウジムチンでは一部の高校生らが二十七日夜、学校にとどまったまま帰宅しなかった。同地では二十六日、公安当局とデモ隊が衝突し、女子生徒四人がけがをしたとされ、抗議行動の拡大を恐れた当局が帰宅を阻んだとみられる。
 二十四~二十六日の三日間、デモが続いたシリンホトでも、約二千人の生徒が土曜日で休みだった二十八日に登校を命じられた。夕方に下校した生徒は「学校側から指導があり、何も話せない」と言葉少なに帰宅した。
 西ウジムチンでは二十七日から町の入り口を公安当局が封鎖し、部外者の立ち入りを禁じた。一方、内モンゴル日報(電子版)は二十八日、西ウジムチン旗(中国の県に相当)党委員会のハイミン書記が二十七日付で解任されたと報じた。
 内モンゴル自治区のほかの地域にある一部の大学が封鎖され、学内のパソコンのネットワークが使えなくなったという情報もある。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011052902000028.html
  
 

〇内モンゴル自治区でデモ 中国当局が戒厳令か 5/29(日)10:45 CNN 

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、中国・内モンゴル自治区でモンゴル族の学生らによるデモが続発し、中国当局が同自治区の一部に戒厳令を敷いた。
 アムネスティ・インターナショナルが27日発表した報告によると、デモは同自治区シリンホト周辺で、23日から発生。25日には学生ら2000人が市内を行進した。デモ隊は、今月遊牧民の男性が炭鉱のトラックにひかれて死亡したことをきっかけに、中国政府が進める炭鉱開発への反対などを唱えている。デモはおおむね平和的に行われているが、シリンホト北東の西ウジムチンで警察との衝突が起き、少なくとも18人が負傷したという。
 同自治区の独立またはモンゴルとの併合を掲げる米ニューヨークの「南モンゴル人権情報センター」によると、デモ隊は「われわれの土地と権利を守れ」と叫んで政府ビルへ向かった。
 CNNは現地当局者らにコメントを求めたが拒否された。中国のサイトでは、27日夜の時点で「戒厳令」や「西ウジムチン」の検索結果が表示されないなど情報流通の規制がうかがわれた。
http://www.cnn.co.jp/world/30002897.html
 


〇内モンゴルに戒厳令か 遊牧民の抗議行動拡大 5/29(日)17:49 産経ニュース
 

 【北京=川越一】中国内モンゴル自治区で、炭鉱開発に反対していたモンゴル族遊牧民2人の事故死をきっかけに反政府抗議行動が拡大している。国際人権団体、アムネスティ・インターナショナルなどによると、中国当局は29日までに、同自治区の一部に戒厳令を敷いたもようだ。
 同団体が27日に発表した報告などによると、今月中旬、遊牧民1人が石炭を積んだトラックにはねられて死亡。4日後にも1人が車の衝突で死亡した。同自治区では、炭坑開発による大気や水質汚染の深刻化に遊牧民が反発。業者や政府に対応を求めていたことから、事故を装った殺害を疑う声が上がった。
 住民らは23日ごろから、死亡原因の究明やモンゴル族の人権尊重などを求めてデモを開始した。当局が24日に運転手らの拘束を発表した後も抗議行動は激しさを増し、25日にはシリンホト市で、モンゴル族の学生らを中心に数千人が政府庁舎を取り囲むなどする騒ぎが発生。27日には同市郊外で、遊牧民や学生らと治安部隊が衝突し、40人以上が拘束された。
 チベット族やウイグル族による抗議活動が多発する中、モンゴル族居住地での衝突は、中国当局にとっては新たな“火薬庫”となりかねない。遊牧民らの怒りには、石炭採掘など自治区の資源をあさる漢族への反発も見え隠れする。
 それだけに、7月1日に共産党創立90周年を控える中国当局は治安部隊の大量動員やインターネット規制に加え、戒厳令まで発して、少数民族による抗議行動の飛び火を押さえ込もうとしている。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110529/chn11052917500001-n1.htm
 


〇「モンゴル族の命は安い」デモきっかけは漢族運転手発言 東京新聞Web 5/30(月)朝刊
 

【シリンホト(中国内モンゴル自治区)=今村太郎】中国の内モンゴル自治区東部シリンホトなどで相次いだ抗議デモは、モンゴル族の男性をダンプカーではねて死亡させた漢族の男が「モンゴル族の命は安い」と、侮辱的な発言をしたのがきっかけだったことが地元住民の話で分かった。この発言がメールやブログでモンゴル族の学生らに広がったもようだ。
 死亡したのは、炭鉱開発による自然破壊に反対するグループのリーダーで遊牧民のメルゲンさん(35)。シリンホトの東にある西ウジムチンで十日、ダンプの激しい往来が住民の生活を脅かすことに抗議し、運転手らとトラブルになった。
 メルゲンさんはダンプに故意にはねられ、約百五十メートル引きずられた。運転手は事故現場で「賠償金は最高でも四十万元(約五百二十万円)にすぎない。保険も入っているから問題ない」と発言。いったん逃走したが、警察に逮捕された。
 十五日にもシリンホトの西にあるアバグで、石炭会社の作業車による交通事故が発生。相次ぐ事故と運転手の発言などが、鉱山開発に不満を抱くモンゴル族を刺激したようだ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011053002000022.html
 


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【期日】5月30日(月)  13:00~15:30  集合:12:30
【集合場所】大使館のすぐ手前の麻布税務署の横で。抗議活動は、警察のご支持のもとで指定の場所で実施。
【活動方法】 抗議文やスローガンなどは当日配布。警察の指示に従い、グループに分かれて抗議活動を実施(5人ずつ大使館前で行う)
【主催者】在日モンゴル人一同
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〇モンゴル人団体、中国への抗議行動呼び掛け 日本経済新聞 5月30日(月)10:27
 【香港=川瀬憲司】中国の内モンゴル自治区の民主化や人権の擁護を求める民間団体が29日、全世界のモンゴル人とそれを支持する人々に対し、中国への抗議活動を呼び掛けた。日本や欧州など各地の現地時間30日正午に、中国大使館か総領事館の前に集まり、内モンゴルでのモンゴル人への弾圧停止や尊厳の尊重、自由を奪われている活動家の釈放などを求めるデモへの参加を促した。
 米国に本拠を置く「南モンゴル人権情報センター」が呼び掛けの中心。今月10日に内モンゴルで発生したモンゴル族の遊牧民が漢族の石炭運搬業者のトラックにひかれて死亡した事件をきっかけに、内モンゴル各地で抗議行動が続いている。
 同センターによると、区都フフホトなど同自治区の主要都市に戒厳令が敷かれたと伝えている。
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381959FE1E2E2E3E4
8DE1E2E2E7E0E2E3E39790E3E2E2E2;at=ALL
 
〇中国、内モンゴルの抗議活動弾圧 THE WALL STREET JOURNAL 5/30(月)10:22
 【北京】中国の警察は29日、遊牧民がトラックにひき逃げされて死んだ事件で1週間にわたり学生の抗議活動が続いていた内モンゴル自治区全体で弾圧に出た。 
 抗議活動は資源の豊かな同自治区での緊張の高まりを示した。中国ではチベット族やイスラム教徒の多い地域で中央に対する抗議行動が目立ったが、内モンゴル自治区は比較的落ち着いていた。
 同地区の警察当局は、抗議活動者を街路から締め出すための一環として、学生が大学キャンパスを離れる際には許可を得て、当局に登録することを義務付けている。一方で当局は、こうした動きが広まるのを警戒して、マイクロブログ「新浪微博」などでインターネットで「内モンゴル」といった言葉が検索できないようにした。
 同自治区の首府フフホトの漢民族住民は電話取材に対して、治安部隊が市の中心部に終結していると話した。警察はショートメッセージ(SMS)を通じて、「取り締まり強化」の用意ができていることを住民に通告したという。また、先週抗議活動が行われた別の地域に住む人は、デモは29日午後には静まったが、ネットではフフホトで30日に抗議活動を行う呼び掛けが見られると述べた。
 人権擁護団体によれば、先週のモンゴル族のデモでは少なくとも18人がけがをし、40人が拘束された。
 抗議活動は、中国人が運転するトラックにひかれて遊牧民1人が死亡したことを受けて、23日に始まった。事故がどこで起きたのかなどの詳細は分かっていない。当局はこのトラックの運転手と同乗者1人を逮捕したとしている。
 内モンゴル自治区は2400キロメートルにわたって中国北東部に横たわる長大な地域。人口は2400万人にすぎないが、価格が高騰している石炭などの天然資源が豊富で、中国で最も速い成長を遂げる地域の一つだ。また、ハイテク製品や武器の製造に不可欠のレアアース(希土類)の産地でもある。人口のうちモンゴル族は約20%で、支配的なのは漢民族。
 同自治区ではここ数年抗議活動はほとんど見られないものの、政府は1990年代初めにはモンゴル族の独立運動の抑圧に力を入れていた。アムネスティ・インターナショナルによると、最近の大規模抗議活動では、25日にシリンホトで行われたものがあり、これには約2000人のモンゴル族学生が参加した。27日にはショローンフフ旗にある政府オフィスに数百人のデモ隊が押し寄せ、モンゴル族の遊牧民の権利拡張などを要求した。「旗」は行政単位を指すもので、他の省の「郡(英語でcounty)」に相当する。
 同自治区の新聞によると、抗議活動を鎮静化させるため同自治区のトップである胡春華・共産党委員会書記は27日、学生らに会い、「教師や学生ら諸君は安心してほしい。容疑者らは法的手続きに従って直ちに厳しく罰される」と強調した。
 内モンゴル自治区はここ数年の間に重要な石炭産地となった。新華社通信によると、確認埋蔵量は7300億トン以上に上り、年間約6億トンを生産している。記者: Brian Spegele
http://jp.wsj.com/World/China/node_243166

【関連】
ハダ氏と家族を釈放せよ!中国政府の南モンゴル民族弾圧に世界同時抗議
http://ilha-formosa.org/2011/01/13/freehada/ 

 
 

  

 
  

 

(転載)【30日(月)午後、中国大使館前 モンゴル人の人命、人権を重視する抗議に日本国民も参加を!】

 大勢の在日モンゴル人および有志のご参加とご支援をお願い申し上げます。詳細は、追ってお知らせしますので、参加される方はぜひとも日程を調整してください。
 参加者の皆様には、上記の趣旨を理解していただき、抗議場所では、現場の指示に従っていただき、また通行人などに迷惑をかけないよう最大の配慮をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 今回の活動は、中華人民共和国の法規に基づ き、上記の違法行為に対し、強く抗議すると同時に、基本的人権の尊重、草原の保護などを求めることが最大の目的であります。いかなる個人や団体、グループ の個々の主義主張を訴えるものではなく、「5・11惨事」に関わる抗議であることを明記します。
 内モンゴル自治区・西ウジュムチン旗で発生した、トラックで牧人を故意に轢き殺した惨事への抗議、その背景にある、乱開発による草原や生態の破壊、そして 草原の農牧民の基本的人権、生命や財産の無視など、中華人民共和国憲法、民族区域自治区法、草原法などに反する行為が行われていることに対し、在日モンゴ ル人一同は下記のとおり、中国大使館前で抗議活動(座り込み)を実施することになりました。
 

 

 

河内長野市商工会青年部オフィシャルサイト