3/12付自由時報報道に「黨旗有國徽 民國黨成立被卡(党旗に国章有り。民国党結成拒まれる)」と題した面白い記事が掲載されていましたので紹介致します。
徐欣瑩立法委員(国会議員)が中国国民党を離党して、新党「民國黨(民国党)」結成準備のため、中華民国内政部に政党結成の申請を行ったが、民国党の使用する党旗、党章が中華民国国章のデザインを使用しているという理由で、内政部が懸念を表明している。
そのため新党申請案の審査が遅れ、許可も為されていない。徐欣瑩立法委員は「政党結成は申告制であるのに、内政部は故意に申請を困難にして、人民の集会結社の自由を妨げており、これは中華民国憲法に違反している」と批判を行っている。
陳威仁内政部長は「(中華民国)国章を党の標識とすることには幾つか懸念が有る。特に(中華民国)国章が中心に配置されており、黄色の下地になっており、もし選挙広報が白黒印刷であった場合には紛らわしく、党と国家(中華民国)を区別する事が出来ない」と語っている。
徐欣瑩は違憲であると内政部を批判、一方内政部は(国章と)混同しやすいと説明
徐欣瑩氏は立法院内政委員会で質問し内政部の回答を求めた際、「新政党申請で内政部の干渉が在った。内政部の手続きは憲法違反であり、管理があまりに多すぎる」と非難している。
一方、内政部民政官は「政党結成は申請制を採用しているが、内政部としてはやはり審査しなければならない」と表明している。
陳威仁内政部長は「内政部は関与しておらず、必ず疑義を明確にしなければならない」とした上で「(民国党の党章の件に関しては)研究中であり、適切に処理する」と語っている。 → また陳怡潔親民党立法委員「親民党には総統選挙で候補者を推薦する資格があるのだろうか?」と問い質したが、陳威仁内政部長は「親民党は前回政党得票率は5%を上回っており、総統選での候補者を推挙出来る」と表明した。
「中華民国」国章と「中国国民党」党章の相似度は高い。国章の「白日」はやや小さく、国民党党章の青天白日は円の縁に繋がっている点が異なってはいるが、過去のソ連邦や鉤十字旗が国旗とされたナチス・ドイツ、そして現在の中国共産党と中華人民共和国の関係と同様に、台湾を不法統治した中華民国とは、中国国民党が私物化した国家が原点であったことを意味している。
【左→右】中華民国国章、中国国民党党章、中華民国旗、問題となった民国党党章
民国党党章が国章に類似しており、紛らわしいものであるとする内政部の今更ながらの態度、これを台湾人は噴飯ものとして指摘している。「国民党は問題が無いのに、なぜ民国党は不可なのだ?」と。無論多くは民国党の党章に関心が有るのではない。国民党の「党国同一」の歴史を棚に上げ、中華民国内政部が臆面もなく、民国党の「党国不分(党と国家が区分されていない)」な点を持ち出すその矛盾した態度に失笑している訳である。
この件に関する台湾ネット・ユーザー達(PTT郷民)のコメントは以下を参照の事。 https://www.ptt.cc/bbs/Gossiping/M.1426130829.A.BD9.html
民國黨HP(未完:3/13時点):http://www.mkt.org.tw/
3/12付自由時報報道に「黨旗有國徽 民國黨成立被卡(党旗に国章有り。民国党結成拒まれる)」と題した面白い記事が掲載されていましたので紹介致します。
徐欣瑩立法委員(国会議員)が中国国民党を離党して、新党「民國黨(民国党)」結成準備のため、中華民国内政部に政党結成の申請を行ったが、民国党の使用する党旗、党章が中華民国国章のデザインを使用しているという理由で、内政部が懸念を表明している。
そのため新党申請案の審査が遅れ、許可も為されていない。徐欣瑩立法委員は「政党結成は申告制であるのに、内政部は故意に申請を困難にして、人民の集会結社の自由を妨げており、これは中華民国憲法に違反している」と批判を行っている。
陳威仁内政部長は「(中華民国)国章を党の標識とすることには幾つか懸念が有る。特に(中華民国)国章が中心に配置されており、黄色の下地になっており、もし選挙広報が白黒印刷であった場合には紛らわしく、党と国家(中華民国)を区別する事が出来ない」と語っている。
徐欣瑩は違憲であると内政部を批判、一方内政部は(国章と)混同しやすいと説明
徐欣瑩氏は立法院内政委員会で質問し内政部の回答を求めた際、「新政党申請で内政部の干渉が在った。内政部の手続きは憲法違反であり、管理があまりに多すぎる」と非難している。
一方、内政部民政官は「政党結成は申請制を採用しているが、内政部としてはやはり審査しなければならない」と表明している。
陳威仁内政部長は「内政部は関与しておらず、必ず疑義を明確にしなければならない」とした上で「(民国党の党章の件に関しては)研究中であり、適切に処理する」と語っている。
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また陳怡潔親民党立法委員「親民党には総統選挙で候補者を推薦する資格があるのだろうか?」と問い質したが、陳威仁内政部長は「親民党は前回政党得票率は5%を上回っており、総統選での候補者を推挙出来る」と表明した。
「中華民国」国章と「中国国民党」党章の相似度は高い。国章の「白日」はやや小さく、国民党党章の青天白日は円の縁に繋がっている点が異なってはいるが、過去のソ連邦や鉤十字旗が国旗とされたナチス・ドイツ、そして現在の中国共産党と中華人民共和国の関係と同様に、台湾を不法統治した中華民国とは、中国国民党が私物化した国家が原点であったことを意味している。
【左→右】中華民国国章、中国国民党党章、中華民国旗、問題となった民国党党章
民国党党章が国章に類似しており、紛らわしいものであるとする内政部の今更ながらの態度、これを台湾人は噴飯ものとして指摘している。「国民党は問題が無いのに、なぜ民国党は不可なのだ?」と。無論多くは民国党の党章に関心が有るのではない。国民党の「党国同一」の歴史を棚に上げ、中華民国内政部が臆面もなく、民国党の「党国不分(党と国家が区分されていない)」な点を持ち出すその矛盾した態度に失笑している訳である。
この件に関する台湾ネット・ユーザー達(PTT郷民)のコメントは以下を参照の事。
https://www.ptt.cc/bbs/Gossiping/M.1426130829.A.BD9.html
民國黨HP(未完:3/13時点):http://www.mkt.org.tw/