TIME誌「蔡英文は華人世界で唯一の民主主義をリードするだろう~

投稿日:2015-06-19 - 投稿者(文責):mumeijin

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蔡英文首登時代雜誌封面
◆TIME Instagram◆https://instagram.com/p/4E5cQqK6yU/


自由時報(2015/06/19『TIME:蔡英文可能領導華人唯一民主國家』を翻訳したものである。

民進党主席で総統立候補者の蔡英文が最新野米国TIME誌の表紙となった。見出しには「彼女は華人世界で唯一の民主主義をリードすることが出来るだろう。そしてそれが北京を神経質にさせる」とある。

次号TIME誌は6月29日に出版される。しかしネット版の内容は瞬時に拡散され、蔡英文の経歴や学術的な背景が紹介された。そして彼女は台湾を発展させる核として、経済と文化を優先課題とする台湾の将来のビジョンを提示している。

蔡英文「自信は揺るぎない」、また台湾を中心に両岸(*1)の現状の立場を維持することを強調している(*2)。蔡英文はこの中で台湾と中国の政治的関係を変更することは有り得ないと語ったうえで、民進党の「台湾独立綱領」撤回に対しては依然保留している。しかし「中台統一」に対しては、彼女は「それは必ず民主的なプロセスを経て問題を解決する必要が有り、それは台湾人が決定するべきこと」と表明している。

TIME誌の今回の独占インタビューでは、5月中旬に北京からEmily Rauhalaを特派、著名な戦場カメラマンAdam Fergusonが3日間にわたり撮影と取材を行い、最後はTIME誌アジア編集長のZoher Abdoolcarimが独占インタビューを行った。

TIMEはInstagramで大々的に今号の表紙を予告しており、こうして蔡英文はインド首相モディ、インドネシア大統領ジョコ・ウィドド、朴槿惠韓国大統領についで、最新のアジアの政治指導者として登場した。


(*1)台湾と中国を指す。
(*2)中華民国体制維持を意味する。蔡英文氏は民進党内でも台湾独立派の政治家とはいえず、訪米中の6月3日の戦略国際問題研究所(CSIS)での講演「台湾は挑戦に立ち向かう-アジアの新しい価値の模範を作る」でも以下の様に語っている。こうして米国は安心して訪米中の蔡英文を厚遇出来た訳である。既に米国は台湾人の支持を失った国民党政権に代わる民進党政権の誕生を想定している。

[引用始]
私は一貫した予測可能な持続的両岸関係を約束します。

両岸関係の発展には長い目でみた考え方が必要です。民主化後の台湾は、三人の民主的に選ばれた総統の執政や多くの民主運動を経て、強大な社会の意志が鍛えられてきました。自由と民主主義の価値は深く台湾の人々の心に根付いています。人々が選んだ総統は、全ての台湾人を代表します。よって、両岸政策の推進は政党の主張を超え、異なる意見を包容するものでなければいけません。リーダーが政策を決定するときは社会のコンセンサスを考慮しなくてはならず、台湾内部には既に一般的なコンセンサスが存在しており、 それが、現状維持なのです。

私は何度も現状維持の立場を表明してきましたが、これは全ての関係者にとって最も利益のあるものと信じています。よって、総統当選後は、中華民国の現行の憲政体制の下で、普遍的な民意に基づいて、両岸関係の平和と安定した発展を推進していきます。

両岸はともに、この20数年来に渡る話し合いや交流で蓄積された成果を大事に思い、守るべきであります。私はこの固い基礎の上に立ち、両岸関係の平和で安定した発展を推進していきます[引用終]/民進党HPより


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