台湾の想い出 -平成22(2010)年-

投稿日:2010-12-31 - 投稿者(文責):mumeijin

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Thank you,Taiwan!

「中華民国」の総統選挙は2012年3月、残るところ1年2ヶ月。総統選の前哨戦と見做されていた(地方選挙にすぎないという意見も有るが、民意の動向を観察する事が出来た)五大都市選挙は与党中国国民党が金権選挙を以てしても「惨勝」と表現される結果となった。これは2008年1月に行われた「第7回 中華民国立法院」選挙で国民党(当時野党)が70%以上の議席を得て圧勝した事と同じく、台灣人が選んだ結果である。
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その二ヶ月後には対中融和派の国民党 馬英九が総統選で民進党候補 謝長廷に勝利した。この時の得票数は馬英九766万票、謝氏が544万票であった。この結果も台灣人自身が選択した結果である。その後の台灣が中華民国体制を堅持し、中国共産党と一定の親和性を持つ政権となっている。これ等は前述の『紅色戒厳』にその一端が垣間見れるのである。
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再来年は世界的な選挙の年となる。ロシア大統領選挙(2012年3月)・米国大統領選挙(2012年11月)・韓国大統領選挙(2012年12月)・中華人民共和国第18回中国共産党大会で胡錦濤主席の後任が選出(2012年秋頃)が行われ、北朝鮮では金日成生誕百年の年となる。米ロを巻き込み北東アジアの政治情勢は来年~再来年大きく転換期となるだろう。
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日本人が台灣について忘れてはならない事が有る。台灣併呑は中華人民共和国建国以来の悲願であり、中共の主張では「台灣問題」とは内政問題であるという事だ。この政治スローガンは一貫して不変である。この様な前近代的な覇権主義国家が我が国の隣に存在する冷厳な事実を日本人は認識しなければならない。
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台灣が台灣であり続ける為、自国の前途に対し台灣人には重い選択が課せられている。そして当然に同じ事が我々日本国民にも言えるのである。祖国の前途を憂い想い発言し行動することは政治家だけに許された権利ではない。各員が自らに与えられた状況で相応の努力と貢献を行えば良いと思うのです。
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河内長野市商工会青年部オフィシャルサイト