【記録】南モンゴル情報(3)

投稿日:2011-06-02 - 投稿者(文責):mumeijin

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厳重警戒続く内モンゴル 中国当局、民族意識の再燃警戒 5/31(水) 21:54 産経ニュース

【北京=川越一】中国・内モンゴル自治区でモンゴル族遊牧民の事故死をきっかけに拡大した抗議デモについて、中国当局は31日も厳重な警戒態勢を継続し、新たな衝突を封じ込めた。同自治区にはモンゴル族が徹底弾圧された歴史があるだけに、当局はモンゴル族の民族意識が再燃し、チベット族やウイグル族の活動と結びつくことを警戒している様子がうかがえる。
 
在米の人権団体、南モンゴル人権情報センターなどによると、内モンゴル自治区の区都フフホト市中心部は警戒線が張られ、治安要員が数メートル間隔で配置されているという。5月30日には政府庁舎に向けてデモ隊が行進したが、治安部隊に阻まれ数十人が拘束されたという。31日には、封鎖された学校構内で、学生らが中国語で書かれた教科書を窓から投げ捨てるなどして抗議の意思を示したという。
 デモの発端は5月中旬、炭鉱開発に反対していた遊牧民が事故死したこと。5月23日ごろから、死亡原因の究明やモンゴル族の人権尊重を求めるデモが発生、25日にはシリンホト市で数千人が政府庁舎を取り囲む騒ぎが起きた。
 抗議行動の背景には、同自治区で強引に進められる石炭採掘によって、環境破壊が深刻化していることがある。道路が整備されていない中、一刻も早く石炭を東部に運び、多くの利益を挙げようとするトラック運転手が競うように暴走していることも、遊牧民の生活環境破壊を招き、不満が高まる一因になっている。

【北京=川越一】中国・内モンゴル自治区でモンゴル族遊牧民の事故死をきっかけに拡大した抗議デモについて、中国当局は31日も厳重な警戒態勢を継続し、新たな衝突を封じ込めた。同自治区にはモンゴル族が徹底弾圧された歴史があるだけに、当局はモンゴル族の民族意識が再燃し、チベット族やウイグル族の活動と結びつくことを警戒している様子がうかがえる。
 在米の人権団体、南モンゴル人権情報センターなどによると、内モンゴル自治区の区都フフホト市中心部は警戒線が張られ、治安要員が数メートル間隔で配置されているという。5月30日には政府庁舎に向けてデモ隊が行進したが、治安部隊に阻まれ数十人が拘束されたという。31日には、封鎖された学校構内で、学生らが中国語で書かれた教科書を窓から投げ捨てるなどして抗議の意思を示したという。
 デモの発端は5月中旬、炭鉱開発に反対していた遊牧民が事故死したこと。5月23日ごろから、死亡原因の究明やモンゴル族の人権尊重を求めるデモが発生、25日にはシリンホト市で数千人が政府庁舎を取り囲む騒ぎが起きた。
 抗議行動の背景には、同自治区で強引に進められる石炭採掘によって、環境破壊が深刻化していることがある。道路が整備されていない中、一刻も早く石炭を東部に運び、多くの利益を挙げようとするトラック運転手が競うように暴走していることも、遊牧民の生活環境破壊を招き、不満が高まる一因になっている。
 中国共産党機関紙、人民日報傘下の国際情報紙、環球時報は31日付で、今回の抗議行動は「民族対立による政治的なデモではない」とする社説を掲載したが、同自治区には民族対立が拡大しかねない過去の記憶が眠っている。
 ロイター通信などによると、モンゴル族は1960年代~70年代にかけて、文化大革命の混沌(こんとん)の中で徹底的な弾圧を受けた。汎モンゴル国家の樹立を企てたとして数万人のモンゴル族が殺害されたり、投獄されるなどしたとみられている。
 漢族の大量流入も進み、モンゴル族は同自治区の人口約2400万人のうち20%にも満たない“少数民族”に。その結果、ここ20年ほどは大規模な抗議行動は発生していなかった。
 外務省の姜瑜報道官は31日の定例記者会見で、「民衆の合理的な要求に対して、地方政府は積極的に対応するし、環境保護と経済発展をうまく処理するよう努力する」と強調、モンゴル族の懐柔に懸命だ。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110531/chn11053121550005-n1.htm


〇中国外務省「外国が騒ぐ」…内モンゴルのデモ 6/1(木) 10:21 読売新聞

【北京=関泰晴】中国外務省の姜瑜(きょうゆ)・副報道局長は31日の定例記者会見で、内モンゴル自治区で抗議デモが起き、厳戒態勢が続いていることについて、「外国の一部の人々が事件を騒ぎ立て、邪悪な目的を果たそうと考えているが、成し遂げることはできない」と述べ、モンゴル族の苦境を訴える欧米人権団体などを批判した。姜氏はまた、「(同自治区の)地方政府は環境保護に努力し、必要な措置を取って各民族の基本的利益を守ろうとしている。犯罪者を法律に基づいて処罰するだろう」と語った。地元紙によると、抗議デモの発端となった石炭運搬トラックの死亡ひき逃げ事件で検察当局が容疑者を殺人罪で起訴しており、モンゴル族の懐柔策も打ち出されている。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110601-OYT1T00279.htm


〇内モンゴルで環境破壊総点検 抗議デモ受け全炭鉱を 6月1日 22:28 東京新聞Web
 
【北京共同】中国内モンゴル自治区政府は1日、自治区内の全ての炭鉱で、炭鉱が引き起こす環境破壊の有無や安全性などに関する総点検を始めた。石炭運搬トラックに遊牧民がひかれて死亡した事件をきっかけに起きた地元政府への抗議デモを受けた措置で、住民の不満を鎮める狙いがある。新華社電などが伝えた。
 また遊牧民をはねた漢族の運転手ら4人の裁判を公開で行うという。
 地元政府は5月末に各地の関係部門に炭鉱の管理強化を命じる緊急通達を出し、生産の安全性、環境保護、炭鉱開発により損失を被った住民への補償の点検を指示した。期間は6月1日から1カ月。
 遊牧民は5月11日未明、石炭の輸送を阻止しようとしてトラック運転手と口論になった。警察によると、遊牧民はトラックに145メートルも引きずられて死亡したという。
 中国の経済発展に伴い内モンゴルの炭鉱業は急成長。昨年の産炭量は山西省を抜いて全国一となり、環境破壊も深刻化している。一方、在米の人権団体によると、5月31日にも同自治区の区都フフホトで、モンゴル族の権利擁護を訴える数百人規模の街頭デモがあったという。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011060101001204.html
  つづく
河内長野市商工会青年部オフィシャルサイト