【10/30(日)】14世ダライ・ラマ法王猊下 来日◇大阪特別講演◇

投稿日:2011-10-30 - 投稿者(文責):mumeijin

このエントリーをはてなブックマークに追加

◇ダライ・ラマ14世来日、被災者と交流も予定

 チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世が29日、高野山大学(和歌山県高野町)などの招きで来日し、大阪(伊丹)空港に到着した。

 30日には大阪市此花区の舞洲アリーナで「人生の困難を生きぬく力」などをテーマに特別講演を開催。31日~11月3日までは高野山大学で、法話や青年僧との対談を行う。その後、東日本大震災の被災地を訪れ、被災者との交流を予定している。

(2011年10月30日13時11分  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20111030-OYT1T00387.htm

 14世ダライ・ラマ法王猊下の来日は今回で17回目。この度は高野山高等学校・高野山大学を設置する高野山学園が高野山大学創立125周年を記念してダライ・ラマ法王猊下を招聘されたという事です。という事で30日(日)舞洲アリーナでの講演会に参加致しました。第一部が「ダライ・ラマ法王 般若心経を語る-空から慈悲へ-Teaching from His Holiness on the Heart sutra:From Emptiness to Compassion)」と第二部が「人生の困難を生きぬく力(The Strength to Overcome Life’s Difficulties)」です。
最初に法王猊下と聴衆達(数千人)により般若心経が唱えられてから始まりました。「佛教TV」と印刷された揃いのジャケットを着用している韓国仏教会の方々が多く参加されているのが目を引きました。法王猊下は韓国政府の方針により韓国御訪問が出来ないという事を聞いたことが有ります。そのため
韓国の仏教徒はダライ・ラマ法王猊下の法話会に出席するために日本にやって来るそうです。なお法王猊下は先月、中国に“配慮”する南アフリカ共和国政府から入国査証発給を拒絶されておられる。

 会場内は写真撮影・ビデオ撮影は禁止でしたが同日中に講演の要約版の様な動画がyoutubeで公開されていますのでそちらを御覧ください。仏教について全く無知な私には難解と思える内容で講演内容について語る事が出来ません。

Tibetan and Japanese Languages:
The Strength to Overcome Life’s Difficulties
(チベット語と日本語:人生の困難を生きぬく力)

【新唐人TV】ダライ・ラマ大阪講演 聞き入る聴衆

.
 

(左)法王猊下が御退席の際に、支援者の日本人僧侶がチベット国旗を掲げた。彼の気持ちの優しさに心打たれました。
(右)書籍販売コーナーで購入した関連書。左下の『ダライ・ラマ 宗教を語る』春秋社 はアブラハム系宗教(キリスト教、ユダヤ教、イスラーム)やヒンドゥー教、シク教、ジャイナ教、バハーイー教といったインドの宗教、その他 道教や儒教といった教えとの出会いや考察がなされております。法王猊下はこれらの他宗教との出会いによって「自分の信じる宗教こそ至上のものであるとする偏狭で排他的な考え方を捨て去ることを覚えた(本書より)」と仰られています。またチベットの都ラサには四百年以上にわたりチベッタン・ムスリムのコミュ二ティが存在して、チベット蜂起(1959年3月10日)に伴い彼らチベッタン・ムスリムもダライ・ラマ法王のインド亡命を共にしたという事も本書で知りました(現在もチベットには「清真寺(イスラム寺院)」は存在しており少数のムスリムも存在している)
『ダライ・ラマ 宗教を語る』は大変興味深く、読み易い内容です。現時点では書店販売はされておりませんが(法王猊下御来日記念の先行販売)、近日中に一般販売されるそうです。

今年、チベットでは中国共産党政府の宗教弾圧に対する抗議とチベットの自由、ダライ・ラマ法王猊下のチベットへの帰還を訴え若年のチベット仏教僧(少なくとも9人)が焼身自殺を行なっています。2008年(平成20 北京五輪・長野聖火リレーの年)の蜂起以降、チベット本土の状況は悪化しており若者による抑圧的な体制への抗議方法が過激化している。

3月16日 キルティ(Kirti)僧院の僧侶ロブサン・プンツォック(21)
8月15日 ニャツォ僧院(Nyatso)の僧侶ツェワン・ノルブ(29)
9月26日 キルティ僧院のロブサン・ケルサン(18)とロブサン・クンチョク(19)
10月 3日 キルティ僧院のケルサン・ワンチュク(17)
10月 7日 キルティ僧院の元僧侶カイン(20)とチョーペル(19)
10月15日 キルティ僧院の元僧侶ノルブ・ダムダル
10月17日 デチェン・チョコリン(Dechen Choekhorling)尼僧院の尼僧テンジン・ワンモ(20)

≪ダライ・ラマ法王日本代表部事務所HP≫より
http://www.tibethouse.jp/news_release/2011/111031_Statement_of_Kalon_Tripa.html

今回、ダライ・ラマ法王猊下が何時になく表情がやや硬い表情をされておられたのはチベットでの厳しい状況の為だったのかもしれません。チベットで現在も進行中の人間性に対する挑戦ともいえる深刻な人権侵害について我々は声を上げなければならない。
ダライ・ラマ法王猊下は仰られています。祈りや言葉だけでは現実(の問題)は変える事は出来ない、と。

→『チベット支援、あなたにも出来る事』
http://www.tibethouse.jp/support/index.html

2011/10/27日本仏教界よりチベット弾圧を非難する声明 緊急会見

河内長野市商工会青年部オフィシャルサイト