14世ダライ・ラマ法王猊下(His Holiness the 14th Dalai Lama)-来日歓迎-

投稿日:2012-11-03 - 投稿者(文責):mumeijin

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【写真】平成23年(2011)11月3日
和歌山県伊都郡高野町大字高野山・奥之院近く、松長有慶・高野山真言宗管長(右二)と共に。

ダライ・ラマ14世が来日 各地で講演へ

チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が3日朝、ニューデリー発の航空機で成田空港に到着した。14日まで滞在し、横浜市や那覇市で講演するほか、宗教と科学をテーマに日本の科学者らと話し合う東京都内のシンポジウムなどに出席する。

空港では信者約20人が出迎え、赤い法衣をまとった14世が姿を見せると、深く頭を下げた。14世は取材に「恐怖や怒りなどの感情とどう向き合えばよいのか、日本の科学者と深く話し合いたい」と述べた。

ダライ・ラマ法王日本代表部事務所(*1)によると、日本訪問は18回目。

西日本新聞(2012年11月3日 10:57)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/332309


14世ダライ・ラマ法王猊下の今回の訪日、朝日新聞の手にかかると表題は次の様になる。

ダライ・ラマ14世が来日 中国刺激する可能性も」

記事中には「(略)尖閣諸島(沖縄県石垣市)をめぐり日中対立が続く中での訪問となり、中国政府を刺激する可能性がある」ともある。 同じく法王猊下来日を報道する朝日新聞の引用を避け西日本新聞(福岡市)の記事を紹介した理由は、朝日新聞がダライ・ラマ法王猊下の訪日を第三者の視点を装う形で訪日自体をあたかも問題行動のように見せ掛けようとするその軽薄で見え透いた手法を忌避した為である。

そもそも共産党一党独裁国家である中国を“刺激”する人物の入国を認めることが出来るという事は誇り得ること、歓迎すべき事ではないか。また「刺激される可能性」とは中国の勝手な反応であろう。朝日新聞とは中国共産党の意向を忖度することを得意とする新聞である。

「五輪前どうにも邪魔な生き仏」

これは北京五輪開催の年、平成20年(2008)3月20日『朝日川柳』に投稿されたものである。
同じ事柄を異なる人が話す時、全く別の意味として受け止められるという現象がある。それは主に話しての性格や立場、そして徳の有無などに由来する。

「五輪前どうにも邪魔な生き仏」。これを朝日新聞が掲載すると朝日の弁明「中国に対する批判」とはならず「ダライ・ラマ法王猊下への不敬と中共への阿り」と解釈されてしまう。またとない因果の好例ではないか。非暴力によるチベット問題の解決を粘り強く目指し、深遠な仏教哲学と慈悲の実践を広く世界に説き、他宗教のみならず科学者とも対話を行い続けるチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ法王猊下は多くの国で国賓として遇されている。また東日本大震災後に東北地方に赴かれた法王様は自らの体験(中国共産党軍によるチベット侵略、インドへの亡命)を交えて次のように語り、肩を落とすばかりの被災者を優しく慰めながらそして鼓舞しているのだ。これは僅かに一年前の事である。

「私は、自らの知性と、真実に対する信念、自分を頼む心を持って、悲しみを源として内面の強さを培ってきました。悲劇が起きてから50年が経過した今も、私は当時の決意と自分に対する信頼を失っていません」

「私は、この悲劇に際して、あなた方の悲しみと苦しみを分かち合う為に此処にやって来ました」

「悲しみから立ち上がり、自らを頼み、決然として日本的な精神を発揮しなければなりません。街を再建する能力を証明し、世界の模範となるのです」


朝日新聞が親中派新聞であったとしてもそれは仕方がない。しかし仏陀の教えに帰依し一生をかけて衆生救済の為に生きる法王猊下に対する非礼な態度は自らを貶めるという事を自覚したほうが良いのでは。

 


法王猊下の前回の御来日は昨年秋のこと。 その際、大阪講演と高野山講演に参加しておりましたので参考までに再掲致します。

【10/30(日)】14世ダライ・ラマ法王猊下 来日◇大阪特別講演◇
http://ilha-formosa.org/?p=13678

【10/31(日)】14世ダライ・ラマ法王猊下 来日◇高野山特別法話-高野山講演Ⅰ◇
http://ilha-formosa.org/?p=13760

【11/3(木)】14世ダライ・ラマ法王猊下 来日◇高野山特別法話-高野山講演Ⅱ◇
http://ilha-formosa.org/?p=13767

◇この度の来日の御案内◇
http://www.tibethouse.jp/dalai_lama/2012japan/index.html

(*1)ダライ・ラマ法王日本代表部事務所H.P
http://www.tibethouse.jp/



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