Archive for the ‘Tibet・Uyghur・Southern Mongol’ Category

『ダライ・ラマ法王と日本人-The 14th Dalai Lama&Japanese-』

2013-01-08
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先日、地元の小さな書店で一冊の書籍を見付けて購入しました。

『ダライ・ラマ法王と日本人 -The 14th Dalai Lama&Japanese-』(徳間書店Mook/860円(税込 )

これはチベットの歴史、ダライ・ラマ法王、そしてチベット仏教(&美術)に関心がある初心者にとっておそらく買いの一冊。100ページ程のムック形式(A4版)でありながら寄稿者に松長有慶、奥山直司、石濱裕美子、田中公明(敬称略 )といった専門家が揃い、豊富な写真は全てカラー、巻頭写真は田村仁によるもの。ダライ・ラマ法王とチベット仏教関連の超初心者向けのものとして非常にお勧めです。

「中国」そのものよりチベットや東トルキスタンといった「中国の版図に組み込まれた周辺部」にこそ文化的に貴重で興味深いものを感じて魅かれるというひとはいないだろうか。私はそうである。真偽は定かではないが、現在中国には春節、国慶節、労働節といった 「節」はあるがこれといった「祭」はないという意見を聞いたことがある。

1949年の建国当時から阿片とみなして宗教を弾圧し御用宗教として管理を行っていたのが「中国共産党が所有する国家・中国」の歴史であろう。「哲学・芸術・宗教そして科学などの精神的活動、およびその所産」を文化と定義すると、それらの多様性を認めることなく排除していたのが中国ではなかったか。特に1966年からの10年間のあいだにこれらは徹底されている。中国全土を破壊と無秩序が襲った文化大革命の時代である。

2001年、アフガニスタンを支配していたイスラム原理主義政権タリバンがバーミヤン渓谷の磨崖仏を破壊して非文明的行為として国際的な批判を受けた事があった。しかし何のことは無い。文革時には中国全土でタリバンをはるかに凌ぐ規模で寺院破壊、仏像破壊、僧侶の強制還俗などに始まる文化破壊が行われていたのだ。だが不思議なことだが、これらの蛮行に対して日本のテレビ、新聞をはじめとするメディアは今に至るまで抗議を行う事無く随分寛大な態度に終始しているではないか。

話を戻す。20年前と比較してチベット関連書が充実していることには今昔の感に堪えない。当時チベット関連の日本語書籍というものは案外に少なかったように思う。チベット仏教に関するものも難解な仏教書であったり、いまだに「ラマ教」と表記するものもあった。

1991年、チベットを四十日かけて旅した。それは 首都ラサから途中ネパールに近接するカイラス山(カンリンポチェ)を経てウイグルの中心都市カシュガルまでの四千㎞を踏破するというものであった。当時チベットは「チベット解放40周年(17条協定調印)」記念の年にあたり、そのためチベット人による反中国活動が活発化する兆しがあった。ラサ到着直前の7月4日のダライ・ラマ法王誕生日に合わせ、チベット人による蜂起が行われていたということは後に知ったが、宿泊していたホテルでは公安(警察)が深夜突然、部屋に闖入して身分証明を求めるといった外国人に対する示威行為と思われる行動もあった。またラサ郊外の森林限界を超えた無名峰を高度順応の訓練のために地元ガイドと登山していた時には、眼下の人民解放軍駐屯地から射撃訓練の標的としてなのだろうか、僅かに逸れる様なかたちで銃撃を受け続けた。地元ガイドが必死に目印となる赤旗を振り続けていたにも関わらず暫く射撃は止まずただ地面に体を伏せる事しか出来なかった…一体何を考えているのだ。

なおラサではダライ・ラマ14世のポートレイトはチベット人により細々と販売することが許されていたが、一方で中国政府による官製出版物では89年に“急逝”したパンチェン・ラマ10世の写真が多用されており、その正統性を誇示させているのがいやでも気付かされた。

1989年3月、ラサで発生したチベット人の抗議デモに対して中国は武力でこれを弾圧、二日後には中華人民共和国始まって以来の戒厳令がラサに布告された。この時のチベット自治区党書記は後に共産党総書記、中国国家主席となる胡錦濤である。このラサ蜂起の三ヶ月後には天安門事件が発生、同年10月ダライ・ラマ14世にノーベル平和賞が贈られると、世界は漸くチベットで何が行われていたのか、事の深刻さに注目することとなった。チベット人の幾度もの決死の訴えはこの後も継続される。北京五輪が行われた年(2008)の3月14日にはラサでチベット人による反中国抗議活動が発生、この動きは隣接する青海、四川、甘粛、雲南等のチベット自治州にも拡大して世界中で聖火リレーに対する抗議運動に引き継がれることとなる。世界はチベット人の命懸けの抗議運動に呼応したのである。

  
 
 

五年前の蜂起以降、チベット人の大規模な抗議運動についての情報は途絶えている。その一方で僧侶による抗議の焼身自殺は既に80名を数えており、チベット人をめぐる環境が余程切羽詰まっているとしか考えられない。五年前から状況は更に悪化しているのである。北京五輪そして上海万博を経験したところで中国に民主化・自由化は来なかったのだ。

昨年末「中国はチベット自治区への外国人入域許可証の発行を、日本人だけに禁止している」という報道があった。その理由については「尖閣諸島の問題に加えて11月にチベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世が来日した際、安倍晋三(現首相)が中心となった超党派の国会議員134人が『チベット支援国会議員連盟』を結成したことによる制裁措置」との憶測が強いという。また年末の衆議院議員選の翌日にはチベット亡命政府のロブサン・センゲ首相が安倍自民党の勝利に対して次の意味の声明を発表している。なおセンゲ首相は昨年4月の来日時に安倍晋三氏と会談を行っている。

――― チベット人を代表して、安倍晋三氏を祝福し、日本の次期首相としての幸運を祈りたい。チベット人の民主主義と非暴力の戦いに対する日本人と日本政府の長期にわたる支えに感謝する。

「平和で安全」な国で生まれ生きている我々日本人にはチベット問題、チベット民族のおかれた境遇というものはいつまでも対岸の苦しみであるのか。そうではないだろう。昨年11月の安倍氏の「私はチベット支援を続けることを約束する。そして抑圧されたチベットの人々の状況を改善することを約束する」という発言にはこれまでになかったチベットに対する強い関心がみてとれる。

願わくばチベット、東トルキスタン、その他中国の人権問題で安倍自民党政権が具体的な有効な行動をとられることを支持するとともに強く期待する。

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*チベットに関する信頼出来る情報源としては、インド・ダラムサラにあるチベット亡命政権の日本での代表機関「ダライ・ラマ法王日本代表部事務所」のサイトをお勧めします。

◇ダライ・ラマ法王日本代表部事務所◇
http://www.tibethouse.jp/
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【推奨図書】『尖閣どころか沖縄が危ない!日本は中国にこうして侵略される!』

2012-12-17
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『尖閣どころか沖縄が危ない!日本は中国にこうして侵略される! ―初めて解明された侵略の原理と歴史法則(ヒカルランド・1600円+税)

が明日12月18日(火)全国書店で発売されます。帯文には「台湾はもう半分以上中国のもの、次は間違いなく日本です!」とある。

本書は12月9日文京シビックセンターで開催された台湾研究フォーラム第157回定例会「台湾ジャーナリスト・林保華氏講演会」において先行頒布されていましたが盛況のなか用意されていた冊数は完売となっていました。

本書第一部は黄文雄氏、宮脇淳子氏、ペマ・ギャルポ教授、イリハム・マハマティ世界ウイグル会議アジア担当副総裁(兼日本ウイグル協会会長)、永山英樹台湾研究フォーラム会長による座談会。

第二部は黄文雄氏、鳴霞氏、オルホノド・ダイチン モンゴル自由連盟党幹事長、イリハム・ムハマティ氏らによる主に中国、満洲、南モンゴル、ウイグル(東トルキスタン)、チベットそして尖閣諸島~沖縄~台湾に関する論述となっている。著者のひとりである永山英樹氏は「中国の膨張・侵略に警鐘を鳴らし、あの国との戦い方を考える内容につき、一人でも多くの人に読んでほしいと思う」と語っている。
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この12月13日、中国は国家海洋局の航空機により遂に尖閣諸島の日本領空を侵犯するに到った。初めての事である。日本に対する示威(脅迫)であると共に、中国国内に向けてはこの侵犯の様子を報道することで「中国の尖閣諸島実効支配」を喧伝しているという。

今回の中国側の領空侵犯について米民間シンクタンク「国際評価戦略センター」のリチャード・フィッシャー主任研究員の分析を産経新聞(16日)が紹介している。重要だと思われるのでここで書きとめておく。

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―――現在の中国は実際の軍事衝突なしに中国内部での反日行動や外交上の激しい言葉という威嚇により、日本側に尖閣領有権を放棄させることが目的であり、日本は防衛面でも強固な態勢を保たねばならない。中国の威嚇に動揺し、譲歩をすれば、さらなる攻勢や侵略を招くだけである。また当座の対応は海上保安庁の船だけでも出来るだろうが、中国側は軍を投入する攻略作戦の準備を間違いなく進めている。自衛隊が取るべき措置はミサイルの攻撃能力の増強、長距離攻撃用ミサイル搭載の潜水艦の強化、その他の艦艇の配備などだろう―――

―――中国国家海洋局の航空機が尖閣諸島の日本領空を初めて侵犯したことは、海上での中国公船による日本側領海への侵入と連携するこれまでで最も挑発的な行動だ。中国のこの侵犯は日本に物理的な対応の権利を生み、戦闘機をこの空域に送るだけでなく、この地域での軍事演習の実施、さらには尖閣自体への地対空ミサイルの配備など、なんらかの防衛措置を取ることを正当化する―――

―――日本側が何もしなければ、尖閣諸島の主権も施政権も中国側に奪われたとの印象が生まれ、中国は沖縄取得までを目標とする大規模な領土拡大キャンペーンを推進することになる。今回の侵犯は中国側の威嚇かつ挑戦であり、まず日本を脅して譲歩させることを意図している。日本側は尖閣諸島の主権を守る為に戦うか、何もせずに降伏して、尖閣諸島を放棄するか、いよいよ選択を迫られたことになる―――


我々には日本固有の領土である尖閣諸島を放棄するという選択肢は有り得ない。周辺国に対する中国共産党の覇権主義は建国以来のものであるがこれをチベット人、ウイグル人、南モンゴル人は自らが体験する事で良く理解していた。一方で日本人は中国による長期的な日本侵略の意図を見抜く力を失っていたように思う。フィッシャー氏は語っている「今後も日本が譲歩すれば、中国はさらなる侵略を行うだろう」
我々は中国が建国以来続けている「なぜ侵略するのか?」という疑問の答えを知ることが必要である。中国の侵略をうけた諸民族がこのような形で一書を成しているというものは案外少ないように思う。今まさに読まれるべきであると思い紹介した次第である。


『尖閣どころか沖縄が危ない!日本は中国にこうして侵略される! ―初めて解明された侵略の原理と歴史法則』(ヒカルランド・1600円+税)

《内容》

【第一部】
とどまることを知らない中国の膨張戦略/日本は南モンゴル、チベット、ウイグルの二の舞に決してなるな!

【第二部】
中国蹂躙下の非漢族の声を聞く!
■ なぜ中国は侵略するのか!? ――黄文雄   初めて解明されたその領土的野心
■ 満洲の富を奪い尽くした中国 ――鳴霞   略奪、虐殺の歴史を繰り返す
■ 知られざる南モンゴルの自然破壊と民族浄化
―――オルホノド・ダイチン 民族の歴史を抹殺する中国の方法
■ ウイグル―「閉ざされた巨大な監獄」の実態
―――イリハム・ムハマティ 虐殺、強制移住、言語の封殺という支配
■ どうやって中国はチベットを侵略したのか?
――ペマ・ギャルポ チベット平和主義が招いた悲劇
■ 中国宣伝戦「釣魚島白書」のウソを暴く!
―――永山英樹 尖閣侵略を正統化する中国の主張を徹底論破
■ すでに沖縄が狙われている!
―――永山英樹 尖閣諸島の攻略を目指す中国の海洋拡張戦略


2012年12月中旬新刊PV 「日本は中国にこうして侵略される」


【重要】馬英九中国国民党政権、十四世ダライ・ラマ法王の台湾入国を拒絶か

2012-11-23
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今年、14世ダライ・ラマ法王77歳の誕生日(7月6日)を祝す広告を掲載した台北市内のバス


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「台湾国際職業婦人協会」が12月に台北で主催する国際会議にチベット仏教最高指導者の十四世ダライ・ラマ法王を招請したところ台湾入国のための査証発給を国民党政権が拒否している。
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台湾:ダライ・ラマの入境拒否 (毎日新聞 2012年11月23日)
http://mainichi.jp/select/news/20121124ddm002030076000c.html

【台北・大谷麻由美】台湾外交部(外務省)は22日、台湾の女性団体が来月、チベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世を台湾に招請したことに対し、「時期が適当でない」として入境を許可しない方針を示した。台湾メディアが23日、報じた。

台湾の野党・民進党の立法委員(国会議員)は「馬英九政権が中国の圧力を受けたからだ。台湾の民主主義の後退だ」と批判。一方、外交部や対中政策を主管する行政院(内閣)大陸委員会は「中国を含め、いかなる圧力も受けていない」「中国を怒らせないようにしているのではない」と説明している。

08年5月に発足した馬政権下で、ダライ・ラマは09年8月、台湾南部を襲った大水害の慰問の際は入境を認められ、訪台している。
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「時期が適当でない」という不明瞭な理由は中国共産党大会で習近平指導部が発足したことにより馬英九国民党政権が中国に配慮した、と読み替えて良い。今年8月には既に入国許可の申請をしていたが今月16日に不許可の通知があったということが不信を抱かせるではないか。

これまでに十四世ダライ・ラマ法王は三度訪台されている。

最初の訪問は1997年(平成9)3月、李登輝総統の時代である。
この時は李登輝総統がダライ・ラマ法王と会談を行っている。

二度目は2001年(平成13)3月~4月にかけ陳水扁民進党政権時代に台湾の中国仏教協会の招待により訪台されこの時にもダライ・ラマ法王は陳水扁総統、呂秀蓮副総統、そして李登輝前総統と会談され国家元首級の待遇を受けた。当時、台北市長を務めていた馬英九氏はダライ・ラマ法王との会談後に次の様に語っている「台北市はダライ・ラマ法王を永遠に歓迎する」。この二度の台湾訪問でダライ・ラマ法王は熱狂的な歓迎を受けられたと聞いている。

そして三度目の台湾訪問である。これは2009年(平成21)8~9月のことである。総統は馬英九(国民党主席)。

この時の訪台は台湾南部を襲い死者681人、行方不明18人という大惨事となった大規模水害「八八水災」の犠牲者、犠牲者家族を慰問するためのもので、は高雄市など7自治体の首長(全員が民進党所属)がダライ・ラマ法王の訪台を招請。しかし馬英九総統はダライ・ラマ法王の台湾入国を拒否するという態度に出ている。その際の理由は今回と同じ「時宜に合わない」というものであった。しかし中国の歓心を買おうとしたこの態度は裏目に出てしまう。既に救援活動の対応の不味さが批判を浴びていた時期に、さらに中国に気兼ねする卑屈な態度を国民に見透かされ厳しい批判にさらされている。その結果、馬総統はダライ・ラマ法王の入国に条件を設けることで入国を許可することとした。台湾滞在中は「宗教指導者として宗教活動に限定する」というものである。

台湾の民主主義を守ると常日頃語り、8年前に「ダライ・ラマ法王を永遠に歓迎する」と語っていた人物はダライ・ラマ法王との会見を行わなかった。この矛盾した態度は中国共産党への迎合によるものである。しかしこの無様な態度は馬英九個人だけのものではない。この時ブルー陣営に属する台湾の政治家はダライ・ラマ法王との対面を忌避するだけでなく、当初予定されていた国際記者会見を急遽取り消すという醜態をさらしているのである。

中国に対して要らぬ配慮をわざわざアピールするということでは我が国にもこの種の人物が政財界問わずいるので国境を越えた既視感を覚える。台湾そして日本に必要なのは中国の無法な恫喝や主権侵害に対し堂々No!を突き付けることが出来る当たり前の人物の出現である。

先日14世ダライ・ラマ法王は来日され、13日には法王による国会議員向けの特別講演会が国会内(参議院議員会館)で初めて行われ衆参の国会議員計134名が参加、超党派の「チベット支援国会議員連盟」を発足させている。

安倍晋三自民党総裁
「ここに集った議員は一日も早くチベットの人々が自由を勝ち取るために自らの命を絶つ、こういうことが起こらないように協力していきたいということでは完全に一致している」
「これからもチベットに対して声援を送っていくこと、協力をしていくこと、なんとかチベットが今の現状、人権が弾圧されている現状、これを変えていくために全力を尽くしていくことを誓う」またダライ・ラマ法王との関係では「完全に自由と民主主義を目指す、この価値で私たちと一致している」と語っており、これまでになかった積極的な動きである。

それに対する中国共産党の反応とはいつもながらのものである。
「日本の右翼勢力が公然と、ダライ・ラマの反中国分裂活動を支持し、中国の内政に干渉」「日本政府はダライ・ラマの分裂活動や右翼の反中活動を放任しており、中日互恵の原則に背いている」云々。

どのような言論活動をも行う権利が日本にはある。これこそが我々が絶対に譲られない原則である。独裁体制ではこれが許されない。自由な言論活動は独裁体制存続の最大の脅威であることを知っているからである。もう我々は学習したはずだ。配慮しようが遠慮しようが、不誠実な相手から誠実な態度は期待出来ない。またひとつ言えることは中国共産党から「反発」を引き出すことが出来る人物は概ね信頼に値する人物だろうということだ。今後も日本はダライ・ラマ法王、李登輝元総統そしてラビア・カ―ディル氏ら中国共産党の言う「祖国分裂分子」の訪日を制限する愚を犯してはならない。

この度の安倍晋三総裁と馬英九総統のダライ・ラマ法王への対応は好対照をなしている。

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14世ダライ・ラマ法王猊下(His Holiness the 14th Dalai Lama)-来日歓迎-

2012-11-03
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【写真】平成23年(2011)11月3日
和歌山県伊都郡高野町大字高野山・奥之院近く、松長有慶・高野山真言宗管長(右二)と共に。

ダライ・ラマ14世が来日 各地で講演へ

チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が3日朝、ニューデリー発の航空機で成田空港に到着した。14日まで滞在し、横浜市や那覇市で講演するほか、宗教と科学をテーマに日本の科学者らと話し合う東京都内のシンポジウムなどに出席する。

空港では信者約20人が出迎え、赤い法衣をまとった14世が姿を見せると、深く頭を下げた。14世は取材に「恐怖や怒りなどの感情とどう向き合えばよいのか、日本の科学者と深く話し合いたい」と述べた。

ダライ・ラマ法王日本代表部事務所(*1)によると、日本訪問は18回目。

西日本新聞(2012年11月3日 10:57)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/332309


14世ダライ・ラマ法王猊下の今回の訪日、朝日新聞の手にかかると表題は次の様になる。

ダライ・ラマ14世が来日 中国刺激する可能性も」

記事中には「(略)尖閣諸島(沖縄県石垣市)をめぐり日中対立が続く中での訪問となり、中国政府を刺激する可能性がある」ともある。 同じく法王猊下来日を報道する朝日新聞の引用を避け西日本新聞(福岡市)の記事を紹介した理由は、朝日新聞がダライ・ラマ法王猊下の訪日を第三者の視点を装う形で訪日自体をあたかも問題行動のように見せ掛けようとするその軽薄で見え透いた手法を忌避した為である。

そもそも共産党一党独裁国家である中国を“刺激”する人物の入国を認めることが出来るという事は誇り得ること、歓迎すべき事ではないか。また「刺激される可能性」とは中国の勝手な反応であろう。朝日新聞とは中国共産党の意向を忖度することを得意とする新聞である。

「五輪前どうにも邪魔な生き仏」

これは北京五輪開催の年、平成20年(2008)3月20日『朝日川柳』に投稿されたものである。
同じ事柄を異なる人が話す時、全く別の意味として受け止められるという現象がある。それは主に話しての性格や立場、そして徳の有無などに由来する。

「五輪前どうにも邪魔な生き仏」。これを朝日新聞が掲載すると朝日の弁明「中国に対する批判」とはならず「ダライ・ラマ法王猊下への不敬と中共への阿り」と解釈されてしまう。またとない因果の好例ではないか。非暴力によるチベット問題の解決を粘り強く目指し、深遠な仏教哲学と慈悲の実践を広く世界に説き、他宗教のみならず科学者とも対話を行い続けるチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ法王猊下は多くの国で国賓として遇されている。また東日本大震災後に東北地方に赴かれた法王様は自らの体験(中国共産党軍によるチベット侵略、インドへの亡命)を交えて次のように語り、肩を落とすばかりの被災者を優しく慰めながらそして鼓舞しているのだ。これは僅かに一年前の事である。

「私は、自らの知性と、真実に対する信念、自分を頼む心を持って、悲しみを源として内面の強さを培ってきました。悲劇が起きてから50年が経過した今も、私は当時の決意と自分に対する信頼を失っていません」

「私は、この悲劇に際して、あなた方の悲しみと苦しみを分かち合う為に此処にやって来ました」

「悲しみから立ち上がり、自らを頼み、決然として日本的な精神を発揮しなければなりません。街を再建する能力を証明し、世界の模範となるのです」


朝日新聞が親中派新聞であったとしてもそれは仕方がない。しかし仏陀の教えに帰依し一生をかけて衆生救済の為に生きる法王猊下に対する非礼な態度は自らを貶めるという事を自覚したほうが良いのでは。

 


法王猊下の前回の御来日は昨年秋のこと。 その際、大阪講演と高野山講演に参加しておりましたので参考までに再掲致します。

【10/30(日)】14世ダライ・ラマ法王猊下 来日◇大阪特別講演◇
http://ilha-formosa.org/?p=13678

【10/31(日)】14世ダライ・ラマ法王猊下 来日◇高野山特別法話-高野山講演Ⅰ◇
http://ilha-formosa.org/?p=13760

【11/3(木)】14世ダライ・ラマ法王猊下 来日◇高野山特別法話-高野山講演Ⅱ◇
http://ilha-formosa.org/?p=13767

◇この度の来日の御案内◇
http://www.tibethouse.jp/dalai_lama/2012japan/index.html

(*1)ダライ・ラマ法王日本代表部事務所H.P
http://www.tibethouse.jp/



【靖國神社前】地理教科書に台湾を「中国」と記載させる文科省検定糾弾!街宣・署名活動

2012-08-13
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 中国の圧力に屈し、小学校用社会科教科書並びに中学・高校用地理教科書に、台湾を「中国」と記載させる文部科学省の教科書検定による子供たちへの背信行為を糾弾する署名活動を、終戦の日の靖国神社前で実施します。東日本大震災で巨額の義援金で支援を行なってくれた台湾。台湾に対して関心のある方、なにかお返しをしたいけれども何をしたら良いのか分からない、とお考えの方はもこの機会にぜひご参加を!
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【日 時】14日と終戦記念日の両日実施されます。

8月14日(火)午後3時~6時
8月15日(水)午前9時~午後6時

【場 所】靖國神社第一鳥居前(地下鉄「九段駅」1番出口出てすぐ)

【内 容】街頭演説、署名集め、チラシ配布

【主 催】台湾研究フォーラム、台灣建國應援團

【問 合】090-4138-6397

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 《転載元》

永山英樹台湾研究フォーラム会長
blog『台湾は日本の生命線』8月14日條

「 中国人から「軍国主義者による台湾独立の陰謀」と罵られながら頑張りたい! 8・14-15靖国神社前「台湾を中国領土とする文科省教科書検定」糾弾活動」
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/

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【関 連】台湾は中国ではない!社会科教科書の是正を求める全国協議会HP/http://taiwanisnotchina.org/
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【下記の動画は昨年の様子です】

靖國神社⑧-平成23年(2011)8月15日(月)AM11:30〜九段下の風景。
この18日後、菅直人政権は退陣、野田佳彦内閣が発足した。

靖國神社⑨平成23年8月15日(月)15:00頃
永山英樹台湾研究フォーラム会長
「(大東亜戦争時)台湾人・朝鮮人は同胞として日本の為に命を懸けて共に戦った。
  .願わくば台湾・朝鮮人の英霊への感謝の気持ちを忘れないで欲しい」

台湾研究フォーラムと共に、中国によるウイグル弾圧を日本国民に訴えるイリハム・マハムティ(Ilham Mahmut )日本ウイグル協会会長

「中国は長期的戦略に基づき、静かに日本侵略を進めている。日本人はその事に気付いていない。日本はアジアで最後の希望である。なぜならば唯一中国覇権主義に対抗出来る国だからである。どうかウイグルの悲劇を日本人は教訓にして欲しい」

【昨年の様子です】靖國神社参拝及「感謝台灣!支持台灣」活動-平成23年8月15日(月)-
http://ilha-formosa.org/?p=12311

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【7/15(日)】「南モンゴルの歴史と弾圧の実態」

2012-06-10
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 6/10(日)に開催された 講演「日本を守りたい 日本人の反撃」で頂いたチラシです。モンゴル自由連盟党のオルホノド・ダイチン氏が出席されるそうです。

↓PDFファイルはこちら
中国に侵略された南モンゴルの真実

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【関連】
5/12(Sat.)南モンゴル人(Southern Mongolian)による大阪・中国総領事館前抗議活動
http://ilha-formosa.org/?p=17051

【緊急告知】5/12(土)大阪・中国総領事館前抗議活動のお知らせ【参加を!】
http://ilha-formosa.org/?p=16969

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《推奨動画》【Free Uyghur】ウイグル記念デモ&ウイグル音楽と舞踊公演[桜H24/5/21]

2012-05-22
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【Free Uyghur】ウイグル記念デモ&ウイグル音楽と舞踊公演[桜H24/5/21]  (45分)

《ウイグルへの継続的な支援の為の寄付、その情報》

『特定非営利活動法人(NPO法人) 日本ウイグル協会HP』
http://uyghur-j.org/support.html)より

〇世界ウイグル会議東京大会開催:http://ilha-formosa.org/?p=17246

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【告知】護れ尖閣!石原都知事を支持する国民大行進in大阪

5月5日に同じ趣旨のデモ行進を行いました。
6月も再び行います!尖閣、竹島、国後、歯舞、色丹、択捉は日本固有の領土です。
日本の領土は日本人が護らなければいけません。

尖閣諸島を購入すると言った石原都知事を支持!
中国共産党の尖閣侵略を許さない!
と大阪から声をあげましょう。

●日時
平成24年6月3日(日)
12時集合
12時55分出発

●集合場所
大阪市西区
靭公園東園
なにわ筋と四つ橋筋の中間地点、モニュメントのある辺り
地下鉄中央線・四ツ橋線「本町駅」下車 徒歩約5分
周辺地図
http://g.co/maps/49p4z

●解散場所
大阪市浪速区
元町中公園

同時に 東京都尖閣諸島寄附金の 募金活動を行います。

募金は下記の金融機関へ振込みます。

みずほ銀行 東京都庁出張所(店番号777)
口座名「東京都尖閣諸島寄附金」
普通預金 口座番号 1053860

●主催
教科書が教えないこと

●共催
日本シルクロード科学倶楽部・関西

●協賛
国を支える保守の会・大阪(国支会)
救う会・奈良
台灣建國應援團
竹島を奪還する会・関西
日本の誇りを取り戻す全国協議会(日誇会)
日の丸行進の会
大倭の会

●責任者
北村義臣

●注意事項
・特攻服など現場にそぐわない服装でのご参加はご遠慮ください。
・現場の責任者指示に従っていただきます。
・日章旗、プラカード、「がんばろう日本」と書いた各種グッズの持ち込み歓迎
・暑いことも予想されますので、水分補給、途中離脱など各自対応の程お願いいたします。
・挑発行為・暴力行為・差別発言は禁止いたします。
・妨害行為に対しては責任者・主催者側で対応いたします。

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【記録】金環日食(Annular Solar Eclipse)-932年振り、広範囲確認-

2012-05-21
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【 日時    】平成24年(2012)5月21日(Mon.)AM6:58-AM7:34(36 minutes)
【撮影地点 】大阪府 河内長野市(Filming site: Kawachi-Nagano-city, Osaka,JAPAN)
【撮影対象 】金環日食(annular solar eclipse)
【   撮影    】台灣建國應援團
【   気温  】AM7時,気温20度,晴一時曇り

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金環日食(Osaka – 2012 May 21 Annular Solar Eclipse)【1】

金環日食(Osaka – 2012 May 21 Annular Solar Eclipse)【2】

金環日食(Osaka – 2012 May 21 Annular Solar Eclipse)【3】

金環日食(Osaka – 2012 May 21 Annular Solar Eclipse)【4】

Diamond Ring金環日食(Osaka-2012 May 21 Annular Solar Eclipse)【5】

金環日食(Osaka – 2012 May 21 Annular Solar Eclipse)【6】

 

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世界ウイグル会議東京大会開催中(5/14~17) 附ウイグル音楽祭開催のお知らせ

2012-05-17
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◆「絶滅に追い込んでいる」と中国批判 東京で世界ウイグル会議大会◆
MSN産経ニュース 2012/05/14

 中国から亡命したウイグル人の組織を束ねる「世界ウイグル会議」(本部ドイツ・ミュンヘン)の第4回代表大会が14日、都内で開幕した。ラビア・カーディル議長は開会式後に記者会見を開き、2009年7月の新疆ウイグル自治区での暴動を機に「中国の流血政策は激しさを増している。自治権を与えず、ウイグル人を絶滅に追い込んでいる」と中国政府を批判した。

 同会議は04年の設立で、在外ウイグル人の8割が加盟しているとされる。これまでドイツや米国で大会が開かれており、アジアでは初の開催。米国在住の議長を含め、20カ国から約120人が来日した。

 議長は「日本は強い民主主義国家であり、自由と民主主義を求める私たちを支援してくれると思った」と強調した。

 開会式には、日本、イタリア、トルコの国会議員や欧米の人権団体の関係者らも参加した。大会は17日までで、新指導部の選出などを行う。

【北京=矢板明夫】中国外務省の洪磊報道官は14日の記者会見で、「中国の強い反対を顧みず(世界ウイグル会議の代表大会)開催を許した」として、日本に「強い不満」を表明した。

(原文)http://sankei.jp.msn.com/world/news/120514/chn12051418480004-n1.htm

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◆「中日関係の妨げになっています」中国大使がウイグル会議出席の国会議員に抗議文◆
2012/05/15 msn. 産経ニュース
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 中国の程永華駐日大使が、14日から東京都内で開催中の「世界ウイグル人会議」の第4回代表大会に出席した国会議員に対し、「後ろ向きの動きがみられ、中日関係の妨げになっています」などとする抗議文を送っていたことが15日、分かった。

 会議に出席した国会議員は、たちあがれ日本の平沼赳夫代表、自民党の古屋圭司衆院議員ら5人(*1)。抗議文は5月8日付の文面で、14日に送付されてきた。

 抗議文は「日本の各界とともに努力し、中日の戦略的互恵関係を前向きに発展させたい」と主張。チベットと新疆ウイグル自治区に関する資料を添付した。

 資料は世界ウイグル会議について「徹頭徹尾、中国の分裂をたくらむ反中国組織」と批判。同会議のラビア・カーディル議長に関しては「中国国内で国の安全を脅かす罪を犯しただけでなく、脱税などの経済犯罪行為もあり、中国の司法機関から法に基づき判決を受けた犯罪人」と決めつけている。

(原文)http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120515/plc12051512200011-n1.htm

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(*1)
 中国共産党政権は「日本国内で行われる会議へ出席する日本の国会議員に対してが出席する事」に対し「中国の内政に対する干渉なので参加するな」と抗議文を送付したという事だが、これこそが「日本の内政に対する干渉」であることはいうまでもない。毎度中国共産党が使う手である。我が国に対する不当な介入には断固No!を突き付ければよいのだ。

日本国憲法 第21条「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」

 今回、同会議に出席した議員は、たちあがれ日本から一名、自由民主党から四名。

平沼赳夫衆議院議員(たちあがれ日本代表)
古屋圭司衆議院議員(自民党・日本ウイグル国会議員連盟会長)
高市早苗衆議院議員(自民党・日本ウイグル国会議員連盟)
下村博文衆議院議員(自民党・日本ウイグル国会議員連盟)
衛藤晟一衆議院議員(自民党・日本ウイグル国会議員連盟)

 ラビア・カーディル世界ウイグル会議総裁の開催の挨拶の後、五人の国会議員の祝辞そして以下の方達の祝辞があったとのこと。

櫻井よしこ氏(国家基本問題研究所理事長)
田母神俊雄氏(頑張れ日本!全国行動委員会会長・前航空幕僚長)
こいそ明氏(東京都議会議員)
Marco Perduca氏(イタリア共和国 上院議員)
Louisa Greve氏(全米民主主義基金会 副総裁)
Arne Liljedahl氏(ラフト人権財団前理事長)
林保華氏(ジャーナリスト)
ケドゥープ・ドンドゥプ氏(前チベット亡命政府議員)

 これまで少数の在日ウイグル人と日本人支援者による限られた規模で行われていた日本でのウイグル支援活動。その活動の主要地は東京であったが、今回アジアで初となる世界ウイグル会議が多くの国会議員、地方議員、有識者の参加をへて開催された。日本に於ける東トルキスタン、ウイグル支援活動の転換期となるであろう。そしてチベット問題のかげに隠れていた東トルキスタンでの中国共産党による人権侵害・核実験による被害等の一般への認知も広がるだろう。5月14日という日はそういう意味で歴史的な一日であったのだ。イリハム・マハムティ日本ウイグル協会会長や、苦難のウイグル民族に対する同情と共感から自己犠牲の精神でこの度の大会開催に支援をなさっておられる方々、本当に御疲れ様です。

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 ◆「ウイグル音楽祭」のお知らせ : ウイグル音楽祭実行委員会◆

シルクロードでお馴染みのウイグルの民族音楽を紹介する、一夜限りの音楽イベントです。悠久の荒野の心躍る音楽を、たっぷりとお楽しみ下さい! 出演はヨーロッパでも定期公演をしている”カラワンウイグル楽団”。ユネスコの世界無形文化遺産にも登録されているウイグル
の民族音楽”12ムカム”を演奏します。

印刷用のPDFファイルはこちら。 http://rfuj.net//flyer/20120518_uyghur_music.pdf
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【日時】5月18日(金) 午後6時開場 6時半開演
【会場】北とぴあ3階つつじホール(東京都北区王子1-11-1  http://g.co/maps/dkb6k
JR京浜東北線王子駅北口下車徒歩2分/地下鉄南北線王子駅下車5番出口直結
【連絡先】ウイグル音楽祭実行委員会  電話090-4138-6397
《チケット申し込みアドレス》uygurongaku@gmail.com
※こちらのアドレスから予約できます。お問い合わせください。
【前売券】2000円 【当日券】2500円

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有意義な内容で入手容易な関連書

世界ウイグル会議:http://www.uyghurcongress.org/jp/
日本ウイグル協会:http://uyghur-j.org/main.html
Radio Free Uyghur Japan:http://rfuj.net/

【関連】
呉竹会・アジアフォーラム:http://www.kuretakekai.jp/index.html
世界ウイグル会議を応援する日本人の会:http://uyghur-jpsupporters.com/

【観劇】
「関西初上陸!ウイグル歌舞団パフォーマンス」平成23年(2011)11月10日(木)
http://ilha-formosa.org/?p=13953

 

 

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【記録】5/12(Sat.)南モンゴル人(Southern Mongolian)による大阪・中国総領事館前抗議活動

2012-05-12
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たてまえ【立前/建前】

原則として立てている方針。表向きの考え。
(例)中華人民共和国憲法 第一章第三五条「中華人民共和国の公民は、言論、出版、集会、結社、行進、デモの自由を有する」

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.大阪市内は曇天。最低気温は10.8度、午前11時で気温15度、正午で16.2度。
半袖姿の人は皆無で、長袖でないとやや肌寒く感じる曇天な一日でした。

.この度の駐大阪中国領事館への抗議活動。告知期間は2~3日と限られた期間であったがオルホノド・ダイチン氏ら南モンゴル人の権利擁護の為に30名程の支援者が大阪市靭公園に集った。参加者は、中国民族問題研究会、モンゴル自由連盟党以外に頑張れ日本、日本会議、旧民社党関係者とさまざま。なおこの数日モンゴル自由連盟党HPはサイバー攻撃を受けており閲覧することが出来なかったということ。下写真は領事館前での抗議活動を終え靭公園西園で(12:50)。支援者による寄書きが記された横断幕を前にして撮影。

【2012/5/12(Sat.)】 南モンゴル人(Southern Mongolian)大阪中国領事館前抗議Ⅰ

【2012/5/12(Sat.)】 南モンゴル人(Southern Mongolian)大阪中国領事館前抗議Ⅱ

【2012/5/12(Sat.)】 南モンゴル人(Southern Mongolian)大阪中国領事館前抗議Ⅲ

【2012/5/12(Sat.)】 南モンゴル人(Southern Mongolian)大阪中国領事館前抗議Ⅳ 

【2012/5/12(Sat.)】 南モンゴル人(Southern Mongolian)大阪中国領事館前抗議Ⅴ 

【2012/5/12(Sat.)】 南モンゴル人(Southern Mongolian)大阪中国領事館前抗議Ⅵ 


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 .12時10分、南モンゴル人の五人のグループを第一陣として駐大阪中国領事館前での抗議・陳情活動が始められた。中国領事館(大使館)前では五人ずつでの抗議活動が慣例となっているようだ。駐日外国公館で最も厳戒な警備体制が常時敷かれているのは中国、韓国、米国この三か国だろうか。なお中国領事館の高層階からは時折人の姿が垣間見られ、彼(or彼女)による撮影(写真もしくは動画)も行われていた様子である。
. .youtubeの統計情報を確認すると、モンゴル国、米国、豪州、北欧での視聴が多いが、中国での視聴は当然のごとく不可の様だ。モンゴル国の一視聴者から「Thank you very much, japan Brothers!」とのコメントが有りました。

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《南モンゴル民主化運動略史》

1960~70年代
文化大革命時に南モンゴルでは「内モンゴル人民革命党事件」による大粛清で10万人ともいわれる虐殺がおこなわれた

1981年 中国共産党の南モンゴルへの漢人入植政策に反発したモンゴル人学生による70日間の抗議運動
1990年2月 モンゴル人民共和国首都ウランバートル、モンゴル民主党結党大会に南(内)モンゴル人3名が参加
1991年11月 通遼市で独立デモ、その後も集寧・ハイラルで反政府デモが起こる
1995年12月 南モンゴル民主連盟主席ハダ氏らが逮捕されフフホトで学生数十人が抗議デモ。30日に200名のデモが行われ数十人が拘束される。
1996年12月 ハダ氏に対しスパイ活動と国家分裂煽動罪で懲役15年の判決 2005年12月 ハダ氏の釈放前に妻子が逮捕される。 2010年12月 ハダ氏釈放後に軟禁 2011年 5月 自由アジア放、刑期満了のハダ氏が区都の秘密刑務所で拘束中と報道

≪2011年5月の事件の経過≫

5月10日 環境保護活動家メルゲン(莫日根)氏が殺害される(抗議活動の端緒)
5月15日 他のモンゴル人男性がひき逃げ事件で死亡
5月18日 これより以前に区都フフホトでの30日のデモ呼び掛けが広がる
5月23日 シリンゴル盟西ウジュムチン旗で最初の街頭デモが行われる。
5月24日 1,000人の市民が武装警察と対峙し4人が逮捕される。
5月25日 シリンホト市で学生を中心とした2,000名が地元政府庁舎前で抗議
5月26日 シリンゴル盟西ウジュムチン旗で再度抗議デモ
5月27日 シリンゴル盟で遊牧民・学生数百人のデモ隊と武装警察が衝突。40人が連行され一部地域で戒厳令布告か
5月29日 モンゴル国首都ウランバートルのスヘバートル広場で511事件に対する抗議活動が行われる
5月30日 フフホトで1,000人規模の抗議デモ発生。国営新華社通信、5/10の事件を報道。世界同時抗議活動、米国・モンゴル・ドイツ・スウェーデン・ノルウェー・フランス・オランダ等で抗議活動が行われた模様。東京港区中国大使館前で在日モンゴル人等100人が権利擁護を直訴。
5月31日 中国外務省・姜瑜(キョウユ)副報道局長が欧米の人権団体を批判
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〇中国の内モンゴル自治区(胡春華自治区委員書記)は、5つの少数民族自治区(チベット自治区・新疆ウイグル自治区・内モンゴル自治区・広西チワン族自治区・寧夏(ネイカ)回族自治区の中で少数民族の割合が低い一方で、当自治区は中国最大規模の石炭やレアアース(希土類)の産地として経済成長は最も高く平均年収などもチベット自治区・ウイグル自治区よりも高いという。またチベット、ウイグルと異なり以前に大規模なモンゴル人遊牧民と漢人との間の騒擾も報じられることもなく比較的安定していた印象があった。が昨年5月末のモンゴル人による抗議活動以降、民族意識が高まっている。

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